ダーク・ファンタジー小説

Re: 異能力+近未来 ( No.12 )
日時: 2019/04/06 16:00
名前: azuno* (ID: s00TEuml)

大神はさっき早乙女が見せた二枚の絵を見せた。
成神「この絵に描かれている場面を早乙女さんは見たんですね」
大神「そうらしい。俺が早乙女秀介を撃ち殺せばお前が俺を撃ち殺す、だが撃ち殺さなければ
お互い悲しまずに済むらしい」
成神は絵を見つめていた。そのうち顔を上げ大神を見た。
成神「じゃあ大神さん、早乙女秀介を撃ち殺さないでください!!」
大神「ッ!お、おう…善処はする」
ドアが開き早乙女が入って来た。
成神「早乙女さん」
早乙女「多少は仲が縮まったかな?」
成神「どうでしょうか…あ、でも約束事はしました」
興味深そうに早乙女は「ほぉ」と呟いた。
成神「早乙女秀介を撃ち殺さないっていう約束です」
早乙女「そうか約束かぁ…良いんじゃないか。約束したからには守らないとな大神」
外は日が沈み真っ暗だ。その時、電気が消えた。
早乙女「あれ?ブレーカーが落ちたのかな…ちょっと見てくるから二人はここで待ってなよ」
早乙女は懐中電灯を持ち部屋を出た。月の微かな光だけが部屋を照らしていた。
大神「成神、お前の名前って由来とかあるのか」
成神「真実って名前の由来ですか?しんじつっていう感じをそのまま名前にしてるんですけど
嘘を吐かない、素直な子になって欲しいって意味らしいです。大神さんは?」
大神「俺は…千夜一夜物語から名前を取ったと言われた」
成神「千夜一夜物語…女性不信の王様がシェヘラザードを正妻として迎えるんですよね最終的に。
私、結構読書とか好きなんです。読書意外だと絵を描くこととか…まぁ自慢できるほど
上手くは描けませんけど…大神さんは運動とか好きなんですか?」
大神「あぁ」
電気が戻り早乙女が部屋に戻って来た。それから二人は家へ帰った。