ダーク・ファンタジー小説

Re: 衰没都市リベルスケルター ( No.5 )
日時: 2020/02/12 17:48
名前: 祝福の仮面屋 (ID: HWQyDP4e)

《用語》

【衰没都市】
本作の主な舞台となるもう一つの東京。意識不明の重体を追った茅種が、偶然にも迷い込んでしまった異世界。『衰没都市』の名の通り見た感じこそ東京都そのままだが、車道など陸路の大半は水底に沈んでおり、歩ける場所は歩道や一部の橋程度で建物内も老朽化し、植物が生い茂っている。ただここに来る条件自体は単純で、マイ曰く「精神に何らかの影響を受けた者が迷い込む可能性が高い」との事。



【緋月ノ教団】
『衰没都市』にて暗躍する謎の集団。教団と名乗ってはいるが、やっている事は教団と言うよりも無差別テロに近く、多数の死傷者を出している模様。《教祖》を神格化し、教祖に使える四人の騎士《四天屍》を中心に、独自のネットワークが敷かれている。他にも、常盤の家を集団で囲んだり、茅種の関係者であるジュリエッタの家を漁るなど不審な行動も多い。



【ヴァグ】
茅種が『衰没都市』にやって来た時からいた謎の存在。見た目は現実世界に存在する昆虫をデフォルメした感じで、かなり愛くるしい(?)姿をしているが、かなり機械的な見た目をしている。因みに『ヴァグ』という名称はマックスが付けたもので、「英語で虫を意味するBUG」から来ているらしい。中には汚染状況に応じて進化する個体も少なからず存在し、進化個体は通常個体を遥かに上回る能力を持つ。



【ヴァグ・エフェクト】
ヴァグ保有者にのみ出現する独立器官。ヴァグ・エフェクトの種類はヴァグの数だけ存在するらしく、ヴァグの種類によってエフェクトの効果も変わってくるらしい(例として茅種のヴァグは蝗型の為、超人的な跳躍力を得る)。汚染度数に敏感な性質があり、過度に汚染される事で、強化暴走形態『スケルターモード』に陥る危険性も存在する。



【汚染度数】
一部地域を除き、『衰没都市』限定の湿度や気温とはまた別の気候概念。軽度の汚染状況であれば、建物等に薄紫色のクリスタルが生えるくらいだが、重度の汚染状況ともなれば街全体にクリスタルが群立する事もザラで、汚染区域全域が紫色の霧に囲まれている。紫色のクリスタルや霧はヴァグ・エフェクトに干渉する性質があり、極限まで干渉する事でエフェクトを暴走させ、『スケルターモード』移行させる事もある。



【皇】
茅種より1ヶ月速く『衰没都市』へ迷い込んだマイが、偶然知り合ったマックスと共に創立した組織。新宿駅構内に拠点を構えており、電気などは一切通っていない為、飛光虫といった生物資源により成り立っている。都市を徘徊する『慨獣』の駆除拠点として用いられる他、『衰没都市』に迷い込んでしまった人間の保護活動も行なっている。



【スケルターモード】
重度の汚染区域にて発動する、ヴァグ・エフェクトの強化暴走形態。元々この概念は存在せず、汚染状況が80%を超えた際はヴァグ及びその保有者は死亡するのが通例だった。だが、ヴァグが学習した事によって暴走してしまうデメリットがありながらも、エフェクトの強化に使用する不完全な適応を遂げたが故に発動するようになった。発動時は体の一部がエフェクトに覆われ、エフェクトを伝って霧が持つ闘争本能を掻き立てる成分がダイレクトに伝えられ、性格も好戦的なものに変貌する事が確認されている。



【慨獣】
『衰没都市』の一帯を跋扈する怪物の総称。中でもボスクラスは『凱蟲』と呼ばれ、『慨獣』を優に超える戦闘能力を持っている。重度の汚染区域内でも活動出来る強靱な生命力を持ち、ステージ毎に戦闘力も変わる。ステージIでは現実世界の動物をスケールアップした程度だが、ステージII以降は複雑な進化を遂げる為、ステージIVともなると基となった生物が判別不可能なレベルで複雑な風貌をしている。



【怪奇現象】
現実でのオブジェクト使用の際に起こる謎の現象。

【天野橋ハイウエイ事件】
東京都と栃木県をつなぐ天野橋ハイウェイにて発生。ハイウエイの中心部辺りになった瞬間全ての電気信号が遮断され、次々に追突事故が起こった事件。交通状況の混雑化に伴い、電気信号の受診率の低下が原因とみられる。

【心霊写真】
とある公園を写した写真。遊具のそばに白い着物を着た女性が写り込んだとされ、一時期話題騒然となる。原因は遊具の近くに置かれた岩による光の反射だと判明したが、その岩は誰が・いつ置いたのかすら不明という。

【ドッペルゲンガー】
埼玉県川越氷上神社境内にて発生。8月15日の午後15時に訪れた参拝客の目の前に背格好は愚か、顔立ちも全く同じ人間が現れたとの事。学生達の悪戯とされているが、参拝客はその日を境に行方不明となっている。

【神隠し】
東京都内の一等地にて頻発。著名人や政治家などが標的とされ、それらの子息子女が悉く攫われた。身代金目的の誘拐と見られているが、一等地の数カ所で同時に発生している為、調査は難航している。

【キャトルミューティレーション】
現実においてそれらしい事件は確認されていないが、下記の性器や脳の欠損がそれに当たるとされる。

【ファフロッキーズ事件】
アメリカ・ニューヨーク州のホテルにて、性器と脳の一部が突然降ってくる現象が発生し、上記のキャトルミューティレーションによるものだと考えられている。動画投稿者がいたが、撮影された動画は悲痛な悲鳴と共に映像が突然切られる不穏かつ不自然な終わり方をしており、その動画も現在は削除されている。