ダーク・ファンタジー小説

Re: 勇者として召喚されたけど俺YOEEEな件 ( No.10 )
日時: 2020/03/21 18:06
名前: 自宅の防人 (ID: X1kgwzZ6)

少し力を入れて持ち上げようとしてみたが、
ビクともしない

次はかなり本気で持ち上げてみる

「うぐ、ごおおおあああぁぁ」

ビクともしない

もしかして鞘が重過ぎるのではないかと考え、剣から鞘を抜こうとしたが
ビクともしない

「どうなってんだコレ」

─────────────

「はぁ、はぁ、ひぃー、はぁ」

その後、あらゆる手を使って持ち上げようとしたが、ビクともしなかった
「はぁ……、なんだよ、はぁ……、コレ……」

……何か重大なことを忘れている気がするが、
今はそれよりこの剣だ。

「まず抜刀以前に持ち上げることすらできない剣って何だよ」

もうこれ風景オブジェの一つなんじゃないかと思えてきた……
マジでどうすんだコレ………

聖なる剣は勇者にしか使えないってか。
俺勇者のはずなんだが。
いや、まさか。そんな……ハハ


……万が一のためにも、その…、一応、ね?


「ステータスオープン」

目の前に半透明な板が表示される


【有本春樹】Lv1
種族:人間
状態:疲労・小

HP20/20
MP15/15

攻撃力4 
防御力5
魔法力5
素早さ3

スキル 
・勇者
・鑑定

称号
・異世界人
・勇者の証


「…………」


ハハハ、誰だこのクソザコ。


俺だよ!!!


「いやいやいやいや!んなわけ……」
必死になって否定してみるも、
そこでふと、日々の生活が頭の中をよぎった


…………

「そんなわけ……」
…………ありえないこともないな。うん



「はあああぁぁぁ」
盛大なため息をし、地面に座り込む


「どーすんだよ、これ」
もうぶっちゃけ詰んでね?序盤のスライムに瞬殺されるだろこれ