ダーク・ファンタジー小説

Re: 勇者として召喚されたけど俺YOEEEな件 ( No.13 )
日時: 2020/03/22 07:46
名前: 自宅の防人 (ID: X1kgwzZ6)
参照: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no

鑑定がLv上がったのでステータス表をイジってた時のこと

「あ、これって称号もクリックできんの?」

クリックというか、指で表示されたステータスを押すだけだが、
称号の部分に触れると、表示される色がそこだけ濃くなる。恐らく、触れた時に色が濃いと押せるのだろう。

さっき、称号の「異世界人」という所を押してみたら、
新たに下に文が追加されたのだ

『異世界人
 異世界より召喚されし者に与えられる称号』

「ん?これって文の単語にも押せるのか?」

文に触れていると、所々押せるような部分もあった
ぽちっとな

『異世界
 異なる世界』

あぁ、もの凄くシンプルで分かりやすいよ……。
まあ、鑑定のレベルはちょくちょく上げるとして。

気になるのはこれだ。

『勇者の証』

ぽちっとな

だがしかし

「あれ?」
『情報を開示できません』


レベルが足んねーよってことか?色々と不便だな……このスキル。
んー、まぁいいや。別にそこまで気にならないし



「それより、一番大事なのが……」


スキル欄の一つに、他の文字とは違う色の、紫色で表示されたスキル

『勇者』

このスキル。一体どんな力を秘めてるのだろうか。
俺のこれからの異世界ライフを左右すると言っても過言ではない
ぶっちゃけ、ずっと気になってはいたのだが、ワクワクと同じぐらい緊張する
さっき鑑定を押した時はしたに文が続いただけだが、勇者も同じなのだろうか


……ぽちっとな


『勇者Lv1』
女神の加護を授かりし、選ばれた者

能力
・小さな勇気
・精神完全耐性




う、ううむ。反応に困るやーつ
精神完全耐性ってのは強そうだし、かなり上位のスキルだろう

じゃあ小さな勇気って何だ?
鑑定で押して見ると


『小さな勇気
 ちょっとしたことでは怯まない』


「???」


何だそりゃ。
あれか、曲がり角から「わっ!」って驚かされても真顔で対応する奴になっちまったのか俺は。
いやいや、本当に待て。

「いくらなんでも、それだけじゃないだろ……?」

半分祈るような気持ちでもう一度鑑定結果を見るが、何も変化ない
そこで、あの水色の髪の天使が言ったことを思い出す

『なので、勇者が実際に強いスキルかどうかはまだ保証できません。それでもいいですか?』

………


そして今に戻る
────────────



……とんだ外れクジ引いたな。これ
マジどうしようこれ

…………



脱力気味に地面に寝転がり、
太陽を直接見ないように目を手で隠す



原始の森だっけか、森の名前からして絶対に出てくる魔物も強いよなぁ……


朝から何も食べていないし、お腹も減ったなぁ……

勇者なのに聖剣は持てないわ。そもそも勇者というスキルが弱いわ。それ以前に俺が弱いわ。

ホント、散々だなぁ……
後、何か重大なこと忘れてる気がするなぁ……

まぁいいや