ダーク・ファンタジー小説
- Re: 勇者として召喚されたけど俺YOEEEな件 ( No.7 )
- 日時: 2020/03/20 20:36
- 名前: ・スE・ス・スE・ス・スE・ス・スE・スフ防・スE・スl (ID: X1kgwzZ6)
「世界樹の盾」
文字通り世界樹の枝で作られた盾なのだろう。
大変シンプルなデザインをしていて、あまり強そうには見えないが
握る際に拳が痛まないように綿があり、使い勝手は良さそうだ
赤字覚悟というか、もはや赤字上等な勢いのセールストーク
しかも1年間は故障しても直してもらえる保証つき!
いやまて、
「保証って、シール付いてるけどどうすんだよこれ」
「それはご安心を!」
つか盾の表面にシール付いてんのクソダサいんだが
少女はどこから取り出したのか、一匹の元気なわんちゃんが下を出した
「天界の番犬であり皆のアイドル!マカミちゃんを同行させます!ちなみに♀です!」
「わんっ!」
見た目は小さい柴犬で、特に特徴がない。ワンワンうるさい
可愛いとは思うが、天界の番犬を連れてきて大丈夫なのか?それと何で柴犬が番犬なのか
「あ、ご安心ください!番犬ですが、ここ何百年と天界の平穏は保たれており。ぶっちゃけ餌代が面倒でした!」
おい柴犬、お前ボロクソ言われてんぞ。それでいいのか?
「では、スキルも武器も防具もわんちゃんも渡したことですし、行ってもらいます!」
「なぁ、召喚された所が大空だったとかないよな?」
「ははは〜、そんなことありませんよ。RPGでいうところの、『始まりの森』に飛びますから」
「まぁ、万が一大変なことがありましたら、このぬいぐるみを持ちながら私に祈ってください!」
そう言って渡されたのは青い熊のぬいぐるみだった。
もうちょっとマシなものはなかったのか……
少女は「………よし!」と頷くと俺に向かって手をかざした
「それでは、異世界に行きますよ?3,2、1……」
「あぁ!ちょっと待ってくれ!」
「はい!何でしょう!?次の方もいらっしゃってるので手短に!」
次の方って何だよ!
「俺が異世界に飛ばされたとして、そこから一番近い村はどこにある!?」
「南西に向かってまぁっすぐ進んでください!それじゃ!」
「よい異世界ライフを!」