ダーク・ファンタジー小説
- Re: 半死半生の冒険記 ( No.27 )
- 日時: 2020/04/07 10:09
- 名前: 星騎士 (ID: X1kgwzZ6)
作者コメント「昨日更新サボってすいませんでしたあああぁぁぁ」
リアルでちょっと色々ありまして……。週末は2回投稿するつもりなんでゆるちて……
レオニクスこと、レオさんは後で人物紹介に増やしておきます。
第20話「パーティ結成」
この街に来てから3日目。
まだ3日しか経ってないとも言えるが、いかんせん内容が濃すぎて1週間に感じる今日この頃。
アロマラットのクエストを達成した後、ロクに受付人と話しもせずにバーンの魔法剣を探しに行ったので怒られてしまった。
相変わらず行列のできている隣の受付に苦笑いし、別にいないわけでもないけどやっぱり人が少ないジェラルドさんの列に並ぶ。
冒険者ライセンスを更新し、右上にある数字が変わっていることに気づいた
「Lv……2。」
なんか、パっと変わったから実感ないな……
けど、これで赤クエストボード、言っちゃえばもっと危険なクエストに挑むことができる。
冒険者ライセンスをボーッと見つめている横で、バーンもLvが上がったとはしゃいでいる。
「本当は昨日のうちに伝えたかったんだけどな……。まぁ、おめでとさん」
受付人のジェラルドさんが困ったように苦笑いしながら小さく拍手してくれた。
「これでLv2だ。今までは緑のボード、雑用や一般人でもできるような討伐クエストしか受けれなかったが、Lv2以降は赤の赤ボード、言えば本格的な討伐や採取、指名依頼なども受けれるようになった。簡単に言ったが、わからないことがあったら聞きに来い。」
「はい!頑張ります!」
隣ではしゃいでいたバーンが、興奮したように声を上げながら肩を組んでくる
「アラン!早速赤いクエストボードから何か行こうぜ!」
僕も今すぐに行きたい所だが、まだ大事なことが終わってない。
「の前に、ジェラルドさん、パーティの結成をしたいんですけど……」
「ああ、パーティね。おーけー、ちょっと待ってろ。」
「この石版は?」
ジェラルドさんが奥に行って持って来たものは、ライセンスを更新する時に使う石版に似たような物だった。
「ここにパーティに入る人の指紋を読み込んで、パーティ名を中央の四角いところに書くんだ。」
相変わらず仕組みがよく分からないけど、ここはそういう物だと飲み込む。
「パーティ名、か……。」
ぶっちゃけ何でもいい。
……そもそも、パーティ名というのはある程度実績や信頼を得て周りに認知される。
パーティ結成の際にどのパーティもパーティ名は決めるのだが、Bランク以上になってから覚えられることが多く、
そのため、あまり成長の見込みがないCランクのパーティ名など誰にも認知されない。(だからパーティ名だけ派手なCランクパーティなど良くある)
重要ってわけではないが、適当につけたらそれはそれで呼ばれる時に困る……
どうでもいいわけではないが、それっぽい、カッコいいパーティ名にしたいな……
バーンがたくさん閃いたらしいので、とりあえず聞くとする
「双炎!」
「却下。カッコいいけど、別にこの先も二人だけってわけじゃないだろうし……流石に」
「炎獄!」
「僕の要素皆無なんだけど。」
「炎剣と短剣!」
「だっさ」
駄目だコイツ。
そういう僕も何一つ考えていないのだけど。なんかこう、イタいパーティ名は後々後悔しそうだしなぁ。
うーん、どうしたものか。
こういうのって、以外と簡単なものでもいい気はするけどな……
龍……火炎……花…剣……白……うーん、何か違う。
イタすぎず、単純すぎず……
と考えていると、ジェラルドさんが珍しく呆けたような声を出した
「あ」
振り返ると、何やらバーンが石版に向かって書き込んでいる。
突如、機械的な声が石版から聞こえた
『Cランクパーティ名「超炎魔焔絶剣」を新たに登録します。──登録完了しました。』
────はぁ!?
「よぉしっ」
ガッツポーズを決めたバーンの頭に思いっきりチョップし、両頬をつねる
ジェラルドさんは何故かお腹を押さえて肩を震わせている。何故だろう。
「よし、じゃない」
「は、はひふんだほ!」
「何すんだよ、じゃないよ!僕のセリフだよ!」
まず超炎魔焔絶剣って何……。意味わかんないし語呂が悪すぎる……。
「はっほいいはん!」
「かっこよくない!5年後とかに絶対後悔するタイプの名前だよこれ!」
さっきからずっと笑っているジェラルドさんに、睨むように質問する
「ジェ、ジェラルドさん。これって変更できないんですか……?」
「……すまーん!」
「あ、ちょ!?奥に逃げんなー!」
………その後、何度も石版をイジったが、変更はできなかった。
こうして2人組のCランクパーティ「超炎魔焔絶剣」は新たに誕生した
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作者コメント「超炎魔焔絶剣ッッッ!それはッ!特に意味はないッッッ!」