ダーク・ファンタジー小説

Re: かくれ鬼 ( No.4 )
日時: 2012/04/04 13:56
名前: 乙川暮愛 (ID: qESkNdgF)

2、友達

三奈情報・・・他にもおかしい人が数人いる。

青ざめた顔で・・・。まるで鬼のよう。

キーンコーンカーンコーン

「帰ろ!千香!美咲!」

「由馬は?」

今までに口を開かなかった、美咲が言う。

「え〜?今日なんか怖いし〜。いーよ!ね、千香!!」

「・・・・・・まぁ。」

「そういえばさぁ、有君行方不明なんでしょ?」

「そうなんだ・・・。」

「彼氏が行方不明なんて、心配だね・・・。」

その時、

「千香!美咲!三奈!」

ふりむくと、そこには・・・。

                    由馬がいた。

由馬は、今日の冷血さがきえ、不安そうな表情をうかべている。

「私って・・・。友達だよね?」

「え?う、うん。そうだけど・・・?」

美咲がそういう頃には、もとの無表情に戻り、逆方向に歩き始めていた。

「何だったんだろう?」

「んー。意味不明。」

「ね、ねぇ・・・。」

「どうしたの、美咲。」

「やっぱり、こわくっても、おいていくのはよくないよ。」

「え?別に良いじゃん。怖いもん」

「・・・うん。」

「千香、美咲、ひどい!私だけでも行く!」

そういうと、美咲は、由馬の方に走っていった。