ダーク・ファンタジー小説

Re: かくれ鬼 ( No.7 )
日時: 2012/04/05 14:16
名前: 乙川暮愛 (ID: qESkNdgF)

3、暴走

今日、来てみて気づいたこと。

一つ目、由馬が行方不明。

二つ目、美咲のようすがおかしい。

美咲が、青白い顔になっている。ぼーっとしてて、話しかけるのも迷ってしまうくらい。

「ねぇ、大丈夫かなぁ?昨日、けんか別れしちゃったから、話しかけずらいし・・・。」

「だ、大丈夫でしょ?」

そういいながら私は、昨日の由馬のことを思い出す。・・・もしかしたら、美咲も・・・。

その時、美咲が急に立ち上がって、こうわめいた。

「かくれ鬼の始まり!!道を歩くときは気をつけて〜♪捕まったときは命は無いよ〜♪」

「な、なんなの!?」

狂っていた。今までにないほどに。今までの美咲は、おとなしくて、正義感が強くて、

優しくて・・・。明らかに美咲じゃない。

「ねぇ、三奈、かくれ鬼って、昨日の朝言ってた・・・。」

ガシャーン!

「キャァァァァァァ!!!」

美咲は、机や椅子を投げ飛ばしたり、花瓶を落としたりしながら、何かをさけんでいる。

他のクラスでも、悲鳴や、物の壊れることが響いている。

「みんな、止めよう!!」

大勢で、美咲の動きを邪魔する。

だが、美咲はそれに動じない。
























10分後・・・。