ダーク・ファンタジー小説

Chika【完結】 ( No.24 )
日時: 2021/08/17 00:12
名前: 厳島やよい (ID: uT5MQLCg)


■あとがき、解説など

・自分の好きな雰囲気
・登場人物たちを見守る、見届けるようなストーリー
・すべてを語り尽くさないこと
 ……以上が、今回重視したことです。世間一般的な面白さは普段より二段も三段も落ちたと思います。

 めずらしく恋愛要素の強い作品に仕上がりました。前作『すばる』の前日譚ではありますが、そちらを未読の方でも楽しめる内容にできたんじゃないでしょうか。
 すでに前作をお読みになっていて、なおかつ記憶力のある方や勘のいい方は気づいたかもしれません。本作は「たまによくいる」女の子の、お姉ちゃんの話です。昴琉の兄・千嘉の、ただ一度でも幸せだった瞬間を作ってあげたい、書いてみたい、という思いも昇華して。
 それでもいちばんの目的は、将来的に書きたい話の練習のため。二番目がストレス発散。上記の理由はせいぜい三番目くらいでしょうか。
 じつはもともと、非公開の予定でプロットすら立てておらず、自分の気が済むまでただ書くつもりだった作品なのです。

*

 次回投稿予定のお話は『あなたが天使になる日』(ダーク・ファンタジー板)の続編兼番外編。『Nerine』以上のファンタジー要素が入ります。
 こちらも『あなたが天使になる日』を未読の方でも楽しめる内容にしていきたいと考えて執筆しております。もちろんすでに読んでくださっている方も、その分きちんと楽しめるように。
 だいぶ時間がかかりそうなので投稿時期は未定とします。

 『Chika』を読んでいただき、ありがとうございました。
 世の中には夏の美しさを伝える表現者が多いけれど、冬のほうが好きなので、冬の美しさを伝えられる物書きでありたいです。

 厳島



晴柀はれまき 千花ちか  あだ名:春巻はるまき(文字上)、春巻き(台詞内)
主人公。本編中、登場時おもに二十四~二十六歳。
身長は低め(具体的な数字はご想像にお任せします)。左きき。

雨宮あめみや 千嘉ちか
千花の恋人だった人。身長は高め(ご想像にお任せします)。

真幌まほろ 深幸みゆき
千花たちの同級生。背は千花よりさらに小さい。

晴柀はれまき 風花ふうか
千花の五つ歳下の妹。
前作、今作ともに本編中で一切名前を出さなかった意図はとくにありません。






インスパイア元やパロディネタ、登場した実在する作品

4.『愛の部品』
→『はじまりはいつも雨』ASKA(歌詞より)

5.『Chika,good night』
→『Alice Good Night』Night Keepers 守夜人

7.『日照雨そばえが上がる』
→『陽の照りながら雨の降る』Cocco(タイトル・歌詞より)

1.『彼の死』にて主人公がテレビで観ていた映画
→『潔く柔く』(2013)

7.『日照雨が上がる』にてすれ違った親子が歌っていた曲
→『雪のペンキ屋さん』則武昭彦・安藤孝子