ダーク・ファンタジー小説
- Chika【完結】 ( No.24 )
- 日時: 2025/12/21 16:18
- 名前: 厳島やよい (ID: AFVnreeh)
■あとがき、解説など
・自分の好きな雰囲気
・登場人物たちを見守る、見届けるようなストーリー
・すべてを語り尽くさないこと
……以上が、今回重視したことです。世間一般的な面白さは普段より二段も三段も落ちたと思います。
めずらしく恋愛要素の強い作品に仕上がりました。前作『すばる』の前日譚・スピンオフではありますが、そちらを未読の方でも楽しめる内容にできたんじゃないでしょうか。
すでに前作をお読みになっていて、なおかつ記憶力のある方や勘のいい方は気づいたかもしれません。本作は「たまによくいる」女の子の、お姉ちゃんの話です。昴琉の兄・千嘉の、ただ一度でも幸せだった瞬間を作ってあげたい、書いてみたい、という思いも昇華して。
それでもいちばんの目的は、将来的に書きたい話の練習のため。二番目がストレス発散。上記の理由はせいぜい三番目くらいでしょうか。
じつはもともと、非公開の予定でプロットすら立てておらず、自分の気が済むまでただ書くつもりだった作品なのです。
*
今後投稿予定のお話は『あなたが天使になる日』(ダーク・ファンタジー板)の続編兼番外編。『Nerine』以上のファンタジー要素が入ります。
こちらも『あなたが天使になる日』を未読の方でも楽しめる内容にしていきたいと考えて執筆しております。もちろんすでに読んでくださっている方も、その分きちんと楽しめるように。
だいぶ時間がかかりそうなので投稿時期は未定とします。
また、2025年現在、別作品の異世界ハイファンタジーも執筆中です。投稿先はおそらく外部サイトになるかと思われますが、投稿開始時には本スレッドやX(旧Twitter)にてお知らせいたします。
『Chika』を読んでいただき、ありがとうございました。
世の中には夏の美しさを伝える表現者が多いけれど、冬のほうが好きなので、冬の美しさを伝えられる物書きでありたいです。
厳島やよい
□ 晴柀 千花 あだ名:春巻(文字上)、春巻き(台詞内)
主人公。本編中、登場時おもに二十四~二十六歳。
身長は低め(具体的な数字はご想像にお任せします)。左きき。
本来の名前の由来は、おそらく千花模様から。
□ 雨宮 千嘉
千花の元恋人。身長は高め(ご想像にお任せします)。
前作今作ともに明言していませんが、両親のどちらかが九州・沖縄地方に縁あり。それで千"嘉"だったはず。
□ 真幌 深幸
千花たちの同級生。背は千花よりさらに低い。
(真幌、は実在しない苗字のようです)
□ 晴柀 風花
千花の五つ歳下の妹。
前作、今作ともに本編中で一切名前を出さなかった意図はとくにありません。
□ "彼"… 晴柀 博史
千花たちの父親。風花としか血の繋がりはないが、そのことを姉妹双方に知らせていない。
結局、昔から違和感を持っていた風花が秘密裏にDNA鑑定。その後親戚や母の知人などに話を聞いてまわり真実を知ることになる。
□ "彼女"
千花たちの母親。名前は決まっていない。
亜麻色の髪と小柄な背格好、整った顔立ちが娘たちによく似ている。
□ 十年来の友人
千花が最初に通っていた公立高校で、彼女の後ろの席にいた女の子。
いまは地方で働いているが、定期的に会うし、ことあるごとに連絡し合っている。
□ 千嘉のお隣さん
千嘉と同じマンションで隣の部屋に住んでいた女の子。
なんだかんだで千花との交流がこれからも続きそう。
インスパイア元やパロディネタ、登場した実在する作品
1.『彼の死』にて主人公がテレビで観ていた映画
→『潔く柔く』(2013年 日本)
3.本文より
空はこんなに暗いし風も冷たいし月もたぶん出ていないからだいぶ眠い。
→『すいみん不足』CHICKS(サビの歌詞と比べてみると……?)
4.『愛の部品』
→『はじまりはいつも雨』ASKA(歌詞より)
5.『Chika,good night』
→『Alice Good Night』Night Keepers 守夜人
5.本文より
狐や狸や爬虫類その他でも召喚しそうな返事になってしまった。歩くのはわりと好きだ。
→『さんぽ』井上あずみ(歌詞より)
7.『日照雨が上がる』
→『陽の照りながら雨の降る』Cocco(タイトル・歌詞より)
7.『日照雨が上がる』にてすれ違った親子が歌っていた曲
→『雪のペンキ屋さん』則武昭彦・安藤孝子
自分で読み返していて気になる点が多くあったので、五年越しの加筆・訂正をしました。
ほかにもあればその都度直していきます。
(2025年12月21日)
