ダーク・ファンタジー小説

Re: 堕ちた少女は全てを喰らい、支配する ( No.2 )
日時: 2020/08/13 17:13
名前: 鈴音 (ID: 0LEStScZ)

《スキル 闇の力を入手しました。》

何だコレ…。スキル?良くゲームとかである奴か?

そう思い、考え続けていた。

「新入り!奴隷達の基本を叩き込めって言われたから、聞いて!」

少し偉そうな奴隷が言った。

どうやらこの世界では、能力者が権力や金を持ち、無能力者が家畜の様に扱われ、奴隷とされる。

そんな弱肉強食の世界だと言った。

そして、奴隷として1日が経った。

「ねぇ、貴方は何て名前なの?」

「あぁ?私ぃ?私は柊 希空。お前は誰だよ。」

「私はアイ!えっ〜と、ヒイラギノア、ちゃん?」

「カタコトかよ。ノアでいい。」

「じゃあ、ノアちゃんね!」

アイとか言う奴隷の少女には様々な事を教えて貰った。

その中には、スキルについての事もあった。

『スキルはね、スキルリスト!って言うと、現れるの!能力者の人は使えなくて、無能力者に与えられた最後のチャンスだって、亡くなったお父さんが言ってたよ!』

試しにやって見るか。誰も居ないね?

「スキルリスト!」

スキル:「闇の力」

やっぱり。闇の力ってのが追加されてる。

何なんだろう、このスキル。

「やっほー!闇の魔女様!」

「何っ!敵?」

周囲を見渡すがその姿は見えない。

「あ〜、ごめんね。遠隔で魔女様に念話を送ってるんだ。ちょっと待ってね。今行くよ。」

声が消えて数秒後、部屋の中に光の粒子が飛び出して来て、粒子が消えると、そこには青年が立っていた。

「来たよ〜。多分僕の事何も分からないと思うから、簡単に説明しちゃうね〜。」

「あー、うん。分かった。」

「前代魔女の力を君が受け継いで魔女になったんだ!」

「そもそもの話、魔女って何なんだよ!というかお前は誰だよ!」

力を受け継ぐ?何かした記憶は無いけれども、、

「魔女って言うのは力を持った人の事だよ。闇属性の力を持った亡くなった魔女が君を継承者に選んだんだ。あと、僕はロイズ。闇の従者って呼ばれてたりしてて、ま、魔女の秘書的存在だね〜。」

魔女の秘書。ね。つまりは、魔女になった私?の秘書的存在という事か。