ダーク・ファンタジー小説
- Re: 堕ちた少女は全てを喰らい、支配する ( No.3 )
- 日時: 2020/08/14 12:07
- 名前: 鈴音 (ID: 0LEStScZ)
「あぁ〜えっと、ロイズだったけ?闇属性の力って、この闇の力ってスキルの事?」
「うん。そうだね。きっと魔女様の役に立つよ。」
「それの事だけど、使い方が全く分からないんだけど。」
「あーね。きっと分かる筈だよ。記憶の中を辿って見て。それで分からなければ、スキル詳細を見てね。」
記憶の中を辿る…うーん。分からないな。スキル詳細を見てみようか。
闇の力:闇の力を意識すると頭の中に文字が浮かぶ。その文字を意識し、表す事で発動できる。
表す?どう表すんだろう。書き写すとか?喋るとか?
「表すってどういう事なのか、説明して貰える?」
「表すは何でも良いよ。言葉に表してもいい。紙に表してもいい。気持ちに表してもいい。ただ表すだけで発動出来るんだ。」
「へぇ〜。で、ロイズは何の為にここに来たのか。それを聞きたいのだけれど。」
「決まってるよ。僕は闇の従者。闇の魔女をあるべき所へ導きに来たんだ。簡単に言えば、魔女様を奴隷から解放して僕らの領域に帰るんだ。」
「奴隷から解放してくれるの?領域って何?」
「奴隷から解放したいんだけど、今の僕の力では解放出来ない。だから、闇の力で解放するんだ!その他の事は領域に着いてから教えるね。」
ロイズの力では奴隷紋を消す事は出来ない、という事か。
試しに、闇の力を発動してみようか。
闇の力。文字が出て来た。『夜霧』(よぎり)かな。
「『夜霧』」
周囲に霧が出来た。凄い広範囲だ。奴隷売り場全域に届きそうだな。
「いや〜魔女様流石ですね。広範囲持続型攻撃をいきなり出しちゃうだなんてね。闇属性を持つ者で無いとダメージを受けちゃうね。」
「で、どうすればいいの?」
「魔女様は、『闇夜』(やみよる)『夢幻』(むげん)という魔法を発動すれば大丈夫。闇夜は破壊魔法だよ。夢幻は拘束魔法だよ。」
「うーん。分かった。闇夜で奴隷紋を破壊したり、檻を壊せって事?」
「そう。夢幻は拷問だねー。そろそろ僕がここに居られる時間も無くなって来たよ。念の為、魔女様は闇の力の魔法を練習してくれるといいかな?何かあったら僕の名前を呼んでね!すぐに召喚されるから!」
そうロイズは言い、光の粒子となって消えた。