ダーク・ファンタジー小説

Re: 魔法学校は絶対的階級社会 ( No.11 )
日時: 2020/12/10 16:38
名前: リリ (ID: OYJCn7rx)

恋雪は成績掲示板を見た。ええっ!
恋雪はLクラスのナンバー2に昇級していた。ものすごい飛び級だ。
ユウがナンバー4だから、私はユウよりも上。
あり得ないぐらいの嬉しさと、複雑な気持ちが頭を駆け抜けた。ビュンって。
慧漣は、さっきから「すごいね、すごいね」って褒めてくれている。
私が素直に喜べないわけが分かった。ユウを越しちゃったからだ。
私は悪くない、それは分かっている。
でも、心の中でマワッテイルンダ。ユウと仲良くしたいって、
ユウに嫌われたくないって気持ちが。

コーンコーン

チャイムが鳴った。ユウはまだ登校していない。心配。
私はエレリッパ先生からLクラスのバッチをもらった。
Lクラスの特別講義が今日の午後二時半からあるから
忘れずに来てって言われた。
私は特別講義に行きたかった。
でも、行けば、自分が好きな人の魔力を越したことを認めることになるんだ。
恋雪はそれがイヤだった。
恋雪は、恋をしていた。