ダーク・ファンタジー小説

Re: 魔法学校は絶対的階級社会 ( No.4 )
日時: 2020/12/09 07:23
名前: リリ (ID: OYJCn7rx)

零は、「今から俺も学校に行くから恋雪も来るか。」と言ってくれた。
「うん。ありがと。」私もワープホールに入らせてもらう。
零は中級ワープホールを創ってその中に入っていった。私も続く。
ワープホールから抜け出すと、アリエート魔法学校の校門に出た。零はいない。
私の隣で木枯らしが吹いていた気がする。
零は姿を消して、そっと木枯らしに乗って教室に行ったんだ。
私は自分のクラスに行った。

「恋雪ー!今日はテストがあるんだよ!」

元気な声で話しかけてくれたのは慧漣えれん
今日はテストがあるって知らなかった。
ペーパーテストだったらヤバイなあ……勉強してない。
恐る恐る聞いてみる。

「ペーパーテスト?」

「うんん。実技テストだよ。」

良かった……

「良くないよ!恋雪の実技テストの評価、知ってるよ!」

うん。確かに良くなかった。
評価は最低のFだもん。
前の実技テストでは、うっすらいい匂いがするぐらいしか出来なかった。

「今から練習したらできるようになるかな。」
「ムリでしょ。」

うん、やっぱ無理だよね。
でも、花を一つぐらいは咲かせたい。
ヒントになるものがあるかもしれないと思って、
恋雪は図書室へ行った。
色々な魔法書を見ていると、力増幅魔法ちからぞうふくまほうのページで、
ひかる準備魔法があった。なぜ光るのか分からない。
でも、その準備魔法を恋雪は実技テストで使ってみようと思った。