ダーク・ファンタジー小説

Re: 魔法学校は絶対的階級社会 ( No.6 )
日時: 2020/12/09 15:13
名前: リリ (ID: OYJCn7rx)

私が幸せに浸っていたら、ユウが
「俺もS評価とるからな。」と言って魔法を見せにいった。
ユウは雷属性だ。ドッカーンと大きな雷が落ちた。
ジカジカ、ジカジカと電気の音が鳴り響く。

祐醒ゆうせいさん、A評価。」

クラス1位のユウでもS評価をもらうのは簡単ではない。
特にアスピシア先生は厳しい。
クラスでS評価をもらえたのは私だけだった。
花で足の踏み場がなくなった校庭は、
生徒会の処理係の人が上級消去魔法を使って花を消してくれた。
消すのに苦労したらしい。つまり、解くのも難しい魔法ということ。
私は上機嫌だった。

「恋雪ー!ねえ。」
「ねえ。おーい。」

慧漣が私を呼んでいた。

「食事タイムよ。ユウは先に行っちゃったわ。」

食事の時間は、“食事グループ”をつくってそのメンバーで食べる。
私のグループは、私と慧漣とユウと楓夏ふうかさんだ。
私は美味しく焼けた炒り卵を想像しながら“入り口”を出した。
入り口の中に入ると楓夏さんがいた。
ユウはいなかった。