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ダーク・ファンタジー小説
- Re: 魔法学校は絶対的階級社会 ( No.7 )
- 日時: 2020/12/09 21:05
- 名前: リリ (ID: OYJCn7rx)
「楓夏さん、ユウは来ましたか?」
「敬語を使わなくていいのよ。同い年でしょう。」
楓夏さんはLクラス。Lクラスの中でもトップだ。ユウよりも上。
とても聡明そう。実際すごく聡明。
性格も良い。性格は、この世界での評価には入れられないが。
楓夏さんは私の質問を濁した。なんで。
「ユウは来ましたか。」
「いえ……来ていないわよ。でも、私が課外実習から戻ってきた時に
走っている姿を見たわよ。」
「そうですか……」
最初からそういえばいいじゃん。なんで言わなかったのだろう。
「ごめんなさいね。」
へ?
私は後ろを振り向いた。気配がしたからだ。
そこにはユウがいた。
どういうこと?
「恋雪……すっかり忘れているのね。恋雪らしい。」
「そうだな、セーの。」
「お誕生日おめでとう!」
クラッカーの音が鳴り響く。
今日って誕生日だったっけ……
「誕生日なのよ!忘れていたの!恋雪らしい。」
慧漣も来た。
「お誕生日オメ!」「おめでとう!」
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