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2話＿


12月上旬。
俺達の地域では早くも雪が降り始めた。

校庭では雪玉を作って遊ぶ奴の姿が見える。

「それ！」
ﾄﾞｽｯ
『いったぁ〜。辞めてよ〜w』
「莉乃ちゃんあっち行こー！」



莉乃。

中原なかはら莉乃りの。
俺の友達が好きな奴。

性格は悪い。
顔とスタイルはそこそこ。
成績は160人中140人と、悪い。

でも、クラスで浮いた事はない。
何か裏で回しているのか？


「よう裕樹！」
『駿か』
「早速お知らせだ。」
『何？』
「今、結衣ちゃん男子2人に絡まれてる」
『は⁉︎』


「ちょっと何？煩いんだけど」
「静かにしてよね〜」

『ごめん』
「でな、お前が助けに行ったら
　好感度爆上がりなんじゃ無いかなー
　何て思ったり思わなかったり」
『…行ってくるわ』
「さっすがー！じゃあ頑張れーw」



「お前助けに行くの？」
「頑張れーw」
「救世主登場！何つってw」
『裕樹くん頑張りな〜』
『きゃははw』
「えーすごー。俺勇気無いわw」

何だかんだで皆んな応援してくれるんだよなぁ…



『うん。頑張るわ』