ダーク・ファンタジー小説

Re: [君が亡くなって] ( No.3 )
日時: 2020/12/19 22:07
名前: 水月ほたる (ID: K.LxVVE2)

3話_


「どうって言われても…」

話し声だ。
あれは多分結衣ちゃんの。

『だーかーら、何の病気にかかってんの?』
『教えてくれても良いじゃん』

「別に何も」


病気_?

『つまんねーな』
『教えてやってよ〜』

「だから



『結衣ちゃん!こんな所で何してるの?』

あ、友達だ

「いや、特に」
『アンタ達なんか絡んだんじゃ無いだろうね… 』

『うんうん何もやって無いよ』
『別にー』

『はぁ、行くよ』
「ありがとう」
『良いよ』


結局助けられなかったなぁ

それにしても結衣ちゃんが…



*


「病気⁉︎⁉︎⁉︎」
『煩っ!静かにしろよ!』
「あ、ごめんごめん
 でもさ、確かにあるね」
『え?』
「だって最近、ていうかここ一年
 早退とか多いじゃん」
『あー。まぁな』
「心臓病?とかさそんな重い感じじゃ無さそうだけど」
『とにかく…』
「とにかく?」
『無事であって欲しいわ…』
「そうだな」



*


電話がかかってきた時
一瞬息が止まったんだ。

ヒュッ

って。

あいつが、あんな明るい奴が死ぬわけない。

って。



運命って残酷だよな。