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ダーク・ファンタジー小説
- Re: [君が亡くなって] ( No.8 )
- 日時: 2020/12/20 07:54
- 名前: 水月ほたる (ID: K.LxVVE2)
8話_
『テスト開始』
ピッ
このタイマーの音と共に
テストは始まる。
数学は50分
理科は生物と細胞がテスト範囲らしい。
こちらは45分。
今回の数学は図形の問題が多く、
計算して長さを求めてから描くものもある。
生徒達が1番嫌っている単元だ。
その中でも1人、将来の夢が医者で
とても頭がいい子がいる。
『残り20分』
「先生。終わりました。」
『解答用紙回収するまで待ってろ』
「はい。」
「翔はやっ」
「すげー。てか終わんねぇ」
「静かにしてよっ」
「あ、ごめん」
『残り5分』
折角だから俺が何故理系の先生になったか話そう。
昔、俺は理系が苦手だった。
その所為で夢を諦めることになったのだが…
だからこそ有利な事が
ピピピッピピピッピピピピ ピッッ
『テスト用紙後ろから前に回して〜』
「うっわ、お前白紙だらけじゃんw」
「だって〜分かんないものはしょうがないだろ」
「痛っ!」
出た。テストやると1人いる。
紙で手を切るやつ。
『よし、次の理科まで10分休憩な
話しても良いが、周りに迷惑かけない様に。
じゃあ休憩いいぞ〜』
「先生」
『どうした?』
「先生は、何で理系を担当しているんですか?」
『あぁそれはな』
こんな質問までするなんて
ほんとに
速水翔は優秀だ。
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