ダーク・ファンタジー小説

Re: 呪蝶屋(リメイク版) ( No.5 )
日時: 2012/04/05 15:50
名前: 夜湖 ◆ktBRgyojdk (ID: 2FwfSENv)

「あはは!」
「お前なんか消えればいいんだよ!」
「あはははは……」
僕は幼稚園の頃からいじめられている。
母さんは病弱で僕が4歳の時に病気で他界し、父さんは外国にいる。
僕がこうなったのも、父さんのせいだ。
父さんは僕が幼稚園に入る前に交通事故を起こし、外国に逃げた。
僕の右目の周りの傷も、父さんがわざと付けた。皮膚を焼かれ、今でも傷跡は消えない。
父は逃げる前に家を焼き、僕は幼稚園の時から路上生活をすることになった。
「何、この子……。汚ーい」
「関わらないほうがいいぜ……。警察が何とかするだろ」
父さんも、その周りの人達も嫌いだった。恨んでも恨み切れなかった。
学校には行ってない。人を騙し物を盗んで生活して来た。
小学生の中では「騙し少年」と言われ、知らない子供や同い年らしき学生にいじめられていた。いや、いじめられている。
言い過ぎかも知れないけど、僕は世界中の人間が嫌いだ。そしてその僕も人間である事にも。
それが僕の恨みなのだろう。