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ダーク・ファンタジー小説
- Re: 呪蝶屋(リメイク版) ( No.8 )
- 日時: 2012/04/05 17:04
- 名前: 夜湖 ◆ktBRgyojdk (ID: 2FwfSENv)
「20歳位かと思いました。せめて18かな、と」
戸惑う事も無く、スラリと答える雷葉。……何か変な気分。
「呪怨、身長高くないわよね?」
「ええ、雷葉と同じ位だし……」
……男子と同じ位なら、高い方かも。
「いや、何というか……雰囲気?オーラ?見たいなのが大人っぽくて……」
……オーラ……。
「話がずれてるぞ。何のためにルナが話を切り出……」
「そうだったわ!ほら、行くわよ!」
ソルの言葉を遮り、急ぐルナ。ソルは気分を悪くしたのだろう、ルナを睨む。
しかしソル(とルナ)の言葉にハッとし、目的を思い出す。
雷葉の恨み相手を封じに行かなくては……。
「そうだったわ。ソル、ありがとう。……雷葉、此処の店員になったからには、名前を変えなくてはいけないのだけど……」
「名前を?」
「そうよ。『黒蝶 雷葉』で良いかしら?」
「それならむしろ喜んで。父親と同じ名字なんて嫌だったので」
雷葉は1秒もしないうちに答えた。それほど父親が嫌いということなのね。
「それと、敬語じゃなくていいのよ。宜しくね、雷葉」
「じゃあ敬語やめます。宜しく、呪怨」
雷葉はニコッと笑った。
……似てる、わね……。
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