ダーク・ファンタジー小説
- Re: 白と黒の魔法戦争 ( No.13 )
- 日時: 2021/07/18 12:56
- 名前: シャード・ナイト☪︎*。꙳ ◆GHap51.yps (ID: 0bK5qw/.)
-第十話「勇者様がいるから」-
「どういうことです? それ」
「いや、援助拒否の連絡が来たとき、手紙も一緒についてきたんだよ」
食い気味に聞くレイヴィーに、落ち着くように言いつつ、説明を始めるサイネ。
「その中の内容に、『我々には勇者様がいる。主らの援助など必要ない』って書かれてたんだ。もしかしたら関係あるかなって」
「それ、もしかしなくても関係あるでしょ」
そう言って顔をしかめるアゲリ。
「そうなると、自ら白き勇者を名乗っている人がいる、もしくは村の人が勝手に白い容姿の人を勇者様と祀り上げてる感じかもね」
と冷静に整理するライト。
まぁ、ここまで来てしまうと少し厄介になってくる。その白き勇者が村を守る実力があればいいのだが、もし力ないただの一般人だったらと考えると、襲撃を受けた際、この村は血に染まるだろう。
「……急ぎましょう。今すぐ白団兵をこの村に送らなきゃ……」
表情は動かさないが、焦った様子でそう言うレイヴィー。
「待ってレイヴィー! ……焦るのは分かるけど、まずは作戦を」
「はい……」
エマがレイヴィーを呼び止め、五人は作戦会議を開始した。
☽
黒団の襲撃がありそうな日まで、まだ時間はある。その前にレイヴィー、メイヴェル、ライト、アゲリ。この四人と、回復役のアヴェーニャを含めた少人数部隊を送り、警護をする。ついでに、その白き勇者の正体を探る。
「これでいいね」
「あぁ、異論ないよ」
「んじゃ、人を決めよっか」
こうして、部隊の人を決めた。
「さっき言った五人に追加し、サーラを含めた男子三人の八人を送り込むよ」
「ん。じゃ、今ここにいない四人呼んできて、集合し次第出発するよ」
「了解しました」
>>12
返信遅れてすみません……。そして、コメントありがとうございます。確認遅すぎてもう戻ってきてらっしゃる……ほんとすみません……。
お褒めの言葉、とてもうれしく思います! ありがとうございます!
-第十話「勇者様がいるから」終-