ダーク・ファンタジー小説

Re: 白と黒の魔法戦争 ( No.8 )
日時: 2021/04/11 16:05
名前: シャード・ナイト☪︎*。꙳ ◆GHap51.yps (ID: 0bK5qw/.)

 第一章【大図書館】-番外編「羽セスが全巻ある!?」-

 レイヴィーが羽セスを読んでいるとこを同室の3人に見つかって数日。
 大図書館が凄い広いため、迷わないようにレイヴィーが付き添いで向かうことになった。
「ここが大図書館……」
「でっか!」
「早く中入りますよ」
 そう言い、レイヴィーが扉を開ける。既にバラットには魔法で連絡しており、すぐさまニコニコ微笑んだバラットが4人の視界に飛び込んだ。
「ようこそ大図書館へ!」
「いやひっろ!」
「羽セスはこっちにありますよ」
 そう言ってレイヴィーが案内する。
 真っ直ぐ進んで本棚のいくつかが横を通り過ぎたのち、横に曲がる。
「ここです」
「……あれ、おかしいな。なんか全巻あるように見えるや」
「偶然ですね、私もなんですよ」
「ライトとメイヴェルもそう見えるんだ」
 普通ならば発売されたらすぐさま本屋から無くなるような本だ。それが全巻あり、しかも何冊もある。きっと、初めて見る人は自分の目を疑うだろう。
「安心してください3人とも。これ全部現実です」
 呆けている3人に、レイヴィーが話しかける
「え」
「うっそ……」
「まじで羽セスが全巻ある⁉」
 驚いた後に、各々読みたい巻に震える手を伸ばした。

   ☽

「いっやーいいね、大図書館!」
 日が沈みかけている空の下を歩きながら、ライトが言う。
「あれは隠したくなるねー、大人気の本が全巻揃ってるんだもん。他にも面白そうな本いっぱいあったし!」
「今度また行こ!」
 だんだんと日が沈み、彼女らの影は少しづつ伸びていった。

 -番外編「羽セスが全巻ある!?」終-