ダーク・ファンタジー小説
- Re: 転生聖女、魔王の娘になる ( No.3 )
- 日時: 2021/04/29 15:03
- 名前: 雪見餅 (ID: 0LEStScZ)
-第2話「魔王軍四天王」-
数日後、まぁなんやかんやで5歳くらいの女児になりました。
魔王クヴェル...お父様?かな。まぁ、魔王種っていうのは何もしないだけで勝手に遺伝子を引き継ぐ子供が出来るらしいけど、原理的にやばいよね。
子孫繁栄だなー。
「アルス?食事だぞー?」
「はーい!」
まぁこの通り、元気に暮らしています。
後は1人、魔王軍四天王の1人である吸血鬼のエルヴィスを魔王城で見かけたんだけど、まぁ食事の時もいるから実質お母様みたいなものでお母様って呼んでるんだよねー。
でもやっぱり魔王に恋してる気しかしないんだよね。女の勘?っていうのかなー?
今日は魔王クヴェルことお父様と魔王軍四天王エルヴィスと共に魔王軍とかそこらの人に挨拶をしに行こう。という訳で。
「アルス、こっちが鬼人のロイだ。そしてこっちが人狼のクルト。」
「お初にお目に掛かります。姫様。俺の名はロイと申します。」
「魔王軍偵察部を率いておりますクルトと申します。姫様。」
いやいや、魔王の娘なだけで姫な訳では無いんですが......?
そんな畏まられてもアルスは小さい子なんで分からないんですがー?
「後は現在勇者の対処で忙しく来れなかったが大精霊のアエルもいる。それと、主に俺の世話をしてくれている吸血鬼のエルヴィスだな。」
エルヴィスって世話係だったんだね。
それよりも、鬼人に人狼に大精霊に吸血鬼と様々な種族がいますね。
それよりも勇者って言ってたけど、もしかしてあの卑怯者だったりするかな?
「お父様、勇者の名前は?」
「確か今はエドとかいう奴だったな。結構序盤の方で消耗してるし、この前偶然買い物先で会って戦いを挑んで来たけど聖女とかいうのを肉壁にして逃げて普通に生きているな。」
「最悪のクズ。」
「アルスは本当に何処でそんな言葉を......」
勇者エドはまだ現役らしいね。
てか、偶然だったんだアレ。
あの時はついにダンジョンの最深部に行って追い詰めたぞーってなってた筈だったんだけどね。
「主にアルスの世話はエルヴィス以外の四天王に任せる。俺は魔王の仕事などで忙しいから多分だがアルスの世話をする事はほぼ無いと言ってもいい。だから、四天王諸君に任せる。」
「「「御意」」」
しれっとエルヴィスも返事してた。
わー2人切りでラブラブじゃーん。とかいう戯言は置いておこう。