ダーク・ファンタジー小説

Re: リアルデスゲーム〜死の創作〜毎週火曜投稿(暇な時投稿)) ( No.26 )
日時: 2021/12/29 17:09
名前: 林奈 (ID: ItwoYh8q)

第五章 無題

第一話 

ある部屋の中で彼は一人ベットに横たわり、時を待ち続けていた。
その部屋は明らかに異常だった。一筋の光も差さない闇に覆われた空間。
ただ、時を刻む時計の音だけが煩く響いている。
ただこの世のものではないような感覚がする。
部屋の中心には黒い病人用のベット、足側の壁には大きなモニターが掛けられ、そこには一人の青年が映っていた。

ベットの上、彼は黒い服を身にまとい、眠るように目を閉じていた。

コンコンとドアがノックされる。
「失礼します」
ドアの向こうから声がする。それでもなお、彼は目を瞑っていた。
入ってきたのはだった。

「心奈、秋、空の記憶の復元が終わりました。」

少年はそう告げるとそそくさと出ていく。
また彼は一人になった。

彼は満面の笑みを浮かべる。
そして言う。とても楽しそうに、狂気的に。

「僕の出番か。待っていてね...優。」

続く


こんにちは!林奈です。
第五章終了ではないです。ちょっとしたお話がまだあります。

彼の容姿について
黒い髪でショート。前髪が長い。頬はやせていて色白。手足は細い。
どこか狂気を感じる。ただ、彼がまともでは無いという事が見て取れる。