ダーク・ファンタジー小説
- Re: 命が星を焦がす時 ( No.10 )
- 日時: 2021/05/22 01:18
- 名前: 大根味の味噌煮 (ID: T3oqfZAk)
とりあえず、リリーに言われたようにやってみる。
右手に短剣を構え、擬似幻魂に向かって走ってみる。
短剣が擬似幻魂の左手を貫いた。
エリヤ「ねえ、こんな感じ?」
リリー「うんうん、そんな感じ、意外とコツ掴むの速いね、エリヤ。」
エリヤ「そうかな?」
リリー「うんうん」
リリーが褒めてくれた。
エリヤ「よーし、頑張るぞ!」
気合を入れて、早速幻魂の体を引き裂く。
何匹も、何匹も。
右手に力を込め、右手に持った短剣で、幻魂を切り裂いていく。
エリヤ「この訓練、余裕だね!」
私がそういった瞬間、いきなり後ろからパンチが飛んできた。
エリヤ「いってて…え、これ、殴ってくるの!?」
リリー「勿論、そうでもしないと訓練にならないでしょ?」
エリヤ「まあ…そっか」
幻魂が殴りかかってきたので体を左にくねらす。
そして相手が転びかかった瞬間に背後を突き、首を切る。
こうするといいって、リリーに教えてもらったから。
右から拳が飛んできても、しっかりと避けて、脇腹を切り裂く。
なんだろう、異常に慣れるのが早い。
なんか、前もこんなこと、やったことがあるような。
…まあいいや。
リリー「…もうこんなにやっつけたの!?」
エリヤ「う、うん、なんだか…」
リリー「んー、まあいいか。」
リリー「エリヤ、次は遠距離相手への訓練だよ。」
エリヤ「…うん、わかった、リリー!じゃあ、また後でね!」
リリー「うん、またね…」
私はすぐそばにあった扉を開けて、次の部屋に向かった。
そこには、見かけぬ生徒が立っていた。
???「転校生のエリヤじゃん!やっほ、もう近距離相手への訓練は終わったの?」
相手のグイグイくる姿勢に驚いた。
エリヤ「あ、は、はい、も、もう終わりましたぁ!!」
メリア「まあまあ、そんな怖がんなって、俺はメリア、よろしくな、エリヤ!」
エリヤ「あ、はい、よろしくお願いします…」
優しそうな人で安心した。
さて、次は遠距離相手への訓練だ。
頑張ろう!!