ダーク・ファンタジー小説

Re: 「しあわせ」を求めて。 ( No.5 )
日時: 2021/07/21 19:48
名前: ぬこみかん (ID: rXD7GYwx)

「...へ」
「...」

ああ、えっと。

名無しの天使ですけども。

目の前に幼児化した姫がいます。

もう一度言おう。


目 の 前 に 幼 児 化 し た 姫 が い ま す 。

「おにいちゃんだーれ?」

元々幼女なのにさらに幼女になるとは...

予想外の展開と姫のかわいさにキャパオーバーしそう。

「ねえねえ」
「...なに」
「だっこして!」

あーーーーーーーーーーー....すき

全力で抱きしめた。

姫はというと「えへへえ、ひやひやだあ」といってぎゅってし返してる。

ン"ッッッッッッッッッッッ(死)

「ひ、姫ー?」

「...」

返事がない。ただのしかばねのようだ。

じゃなくて。規則正しい寝息を立てて眠る姫。頬をむずむずと動かす姿はない母性を擽る。

「スヤー...」
「.............はあ....」

仕方がないのでだっこしてベッドの上に優しく寝かせる。

「毛布持ってこねえとな」

立とうとすると重心が後ろへ傾く。

「はッ...!?」

ボフッという音を立てて柔らかいベッドへ沈む。

「おにーちゃんもいっしょにねよぉ...」

そういえば最近眠れてなかったなあ...って、ダメだろこれ。

理性と眠気が必死に戦うが、子供体温の姫にくっつかれておまけにものすごく柔いベッド。

眠気に抗えるはずもなかった。

「おやしゅみなしゃい...」


〜閲覧数50突破記念番外編 幼い眠り姫と甘い夢〜