ダーク・ファンタジー小説

Re: 華 ( No.3 )
日時: 2021/08/10 16:12
名前: ダリア (ID: 7TIkZQxU)

【弐】

仮にだがその白いのを白い奴とでもしておこう。


私はその白い奴が気になって仕方がなかった。

廃墟とかに出るならまだわかるが、なぜ学校に?
しかも圭と私にしか見えていない様子である。

圭の顔色はどんどん悪くなっていき、とうとう先生が
「お前、顔色悪いぞ。大丈夫か?保健室行くか?」
と、言うほどだった。
しかし、圭はその白い奴が相当気になるのか、先生の言葉が耳に入っていないようだった。

白い奴は未だクネクネしている。
顔は下を向いているからか見ることができない。


その間に圭の容態はどんどん悪化していき、とうとう吐いてしまった。
圭はすぐに保健室に連れていかれた。
その間も圭は
「あいつが…。白いのが…。」
と、白い奴のことを言っていた。

圭は早退することになった。と、圭が保健室に行ってからすぐに言われた。

その後もまだ先生の退屈な話は続いた。

私はまたグラウンドを見た。
が、
白い奴はいなくなっていた。

その後も白い奴が現れることはなく先生の話が終わった。
先生の話が終わり、やっと帰れることになった。
ついさっきまで夏休みを楽しみにしていた私の気持ちは消え、白い奴について気になる気持ちしか残っていなかった。





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