PR
ダーク・ファンタジー小説
- Re: 裏切りと華 ( No.4 )
- 日時: 2021/08/07 18:39
- 名前: ダリア (ID: 7TIkZQxU)
学校からの帰り道。
普段、私は仲のいい友達と帰っているのだが、今日は
「図書館に返さなきゃいけない本があるから一人で帰ってて~」
と、言い、私は一人図書館へ向かった。
図書館につくと、都市伝説のコーナーへ速足で向かった。
都市伝説の白い奴といえば
「クネクネ」
しかない。
クネクネについての話は小学校で聞いたっきりで記憶はあやふやだった。
だからもう一度調べてみよう。と思った。
~クネクネについて~
【特徴】
・田舎の田畑や、山中の水辺に出現する。
・体色は白または黒で、白である場合が多く、目を引く。
・くねくねと動く。あるいは踊る。
・それを目撃しただけでは害はない。
・しかしそれ以上のことを知ってしまうと発狂し、意識喪失、無気力症、精神薄弱などを発症する。
【正体】
その正体は不明である。というよりも、都市伝説的に流布した怪談なので、果たしてそれが実在するかどうかさえもわからない。
これらの目撃例が海岸や水田などの湿気が高く高温になりやすい場所であることなどから、蜃気楼のような現象が起こり、太陽光が屈折してそのような姿を結び、強い陽光によって脳に強い影響を与えたのだ…と説明する人もいる。
どうやら私が見た白い奴はクネクネじゃない可能性が高いようだ。
私が通ってる高校の近くに田畑なんてないし、水辺も近くない。
ならあの白いのは何だったのだろうか。なぜ圭はあんなに怯えていたのだろうか。
謎は深まるばかりだった。
白い奴について特に収穫は無かったが、白い奴がクネクネだという説は消えた。
そんなことを考えながら自宅へ向かった。
夏だからか、辺りはそこまで暗くなかった。
しかし、夕方になっても暑いことに今朝と同様、苛立った。
>>05
PR