【漆】少年、いや、ダリア君の言動はもっと訳が分からなくなっていった。私にダリア君の本当の名前を知る権利はない?私がもっている華に私の身を守るおまじないがかかってる?意味が分からない。私がポケ~っとした顔をしていると、大人びた雰囲気を醸し出したダリア君が言った。「理解ができないのも分かる。 ただ、今から僕の言うことを信じられないなら余計理解ができなくなる。 僕の言うことを信じられる?」