PR
ダーク・ファンタジー小説
- Re: そのガラスは多分、赤。 ( No.3 )
- 日時: 2021/09/02 11:14
- 名前: 都 ◆ukLdzRqWds (ID: 8cbAvaGA)
やっぱりどうしても他人に追いつけない。
私は昔からそうだ。みんなに置いてかれる、どこまでも突き放される。
それなら・・・・・・
はっと目が覚める。やけに後味の悪い夢を見た。
ちゅんちゅんと小鳥の囀りが聞こえ、窓からは微かな木漏れ日が差している。なぜだか分からないがこれだけで少し落ち着く。
「はぁ・・・・・・」
あれから数年、出てくるのはため息だけ。あれから人とは必要以上に喋れない。
今日は何をしようか?直ぐに過ぎてしまうこの時間を、どうやったら少しでも楽にいられるだろうか?
・・・・・・そうだ。今日は散歩をしてみよう。
気分転換に、と。思い身支度をすすめる。とは言っても朝食を食べ、歯を磨き衣服を変えるだけだが。
家を出てしばらくあるいたとき、ふっと上を見ると空から何かが降ってくるのが見えた。
あれは人間・・・・・・なのか・・・・・・?
いや、それは考えられない。なら間違いなく天使か。
流石に無視する訳にはいかない・・・・・・面倒だけど助けよう。
上から落ちてきた子を軽々とキャッチする。我ながら上手かった。
とりあえず家で寝かせようと思い、回れ右して家に戻ったのであった。
PR
