ダーク・ファンタジー小説

Re: 仮 ( No.6 )
日時: 2021/12/10 17:34
名前: 92 (ID: JDkUYYgc)

「あなた、サイコメトラーよね?」
ひやりと体が冷たくなった。何故。何故バレた。
「わかるわよ、そりゃ。私もなんだから。といっても、触れなくても感じることができる発展型だけど」
「...」
「ま、信じなくてもいいわ。それより、商品とか店員の紹介するわね」
そう言われてわたしは再び店内に戻る。
「咲夜ぁーっ!おかえりっ!」
夏美が話しかけてくる。店長さんは微笑んでから、説明を始める。
「私はツキミ。店員はシオン...ちょっと来て」
そう言うと、店の奥からひょっこりと巫女服を着た女の人が出てきた。
「はじめまして、シオンです。外にある神社っぽいものの形だけの巫女やってます」
まぁ、巫女服はただ単にすきだから着てるんだけど、と笑って言った。
「もうひとり居るんだけれどね、なかなか外に出ないのよ。まぁ店の商品作ってくれてるだけマシなのだけれど。名前はアオイ」
これです、とシオンさんが写真を見せてくれた。美形の男の子だ。私達と同じくらいの歳だろうか。
「まぁ、ここの店員は私の家族なんだけれどね。シオン、商品の説明してあげなさい」
そう言われて、シオンさんは説明を始めた。必ず成功するおまじないの本、変わった形の石(パワーストーンというらしい。)一度だけ危険を助けてくれるブレスレッド...それに私達が巻き込まれるのは、もう少し先のお話。