ダーク・ファンタジー小説
- Re: 翼は消えない ( No.1 )
- 日時: 2022/01/01 12:00
- 名前: 無色彩蜀 (ID: B3O778cF)
無事(?)入学式も終わってクラスに着いた
「じゃあ、私はこっちの席だからまたね..」
「嗚呼、、また後で」
流石のコルエでも先のは大分恥ずかしかったようで
すんなり静かに、ッと言うよりも落ち込んでしまった
「なぁアンタ先の入学式バカ目立ちしてた奴だろ?!!」
後ろから声を掛けられた振り返ってみると笑顔でVサインまでしてくれる
「まぁ、、色々合って(汗」
「そっか!でもチョーカッコ良かったゼ!!俺はザグファ・テアン
気軽にザグファって呼んでくれ!」
笑顔で握手を求めるザグファ
赤い髪色も相まってまるで太陽みたいな奴だな、そんならしくもない考え方をしてしまう
「ありがとう、俺はゼルア・シェトルツ」
「いい名前だな!宜しくゼルア!!!」ニシッ
そう笑い手をとるザクファそしてまたふっと思い出したように
「そういや、なんでお前らは落っこちてきたんだ?」
俺はアルバ先生との出来事をザクファにすっかり話していた
「え?!きみっ、アルバ先生を足に使ったってマジ??!!」
偶々通りかかろうとしていた金髪の男子が顎も外れるような表情で
聞いてきた
「いや、足に使うっていうか、無理やりやられた見たいな?」
「というかお前誰だ?」
「僕はルプロ・ヴァバール!君ら知らないの?!
リエル・アルバ先生、通称アルバ先生のこと!!」
「アルバ先生って入学式で魔法失敗した女の先生だろ?」
ザクファがそう答える
「そうなんだけど!彼の人、超強い魔道師らしくて!なんでもこの学園の教師の中で一番強くあの少女っぽい姿も魔力を抑えるためにやっているとか!」
そう熱弁するルプロ
「いや入学式で彼の先生魔法ミスってたじゃん」
本当に酷い目に合った、、
「そう!だから不思議なんだよ!魔術師なんじゃないかと噂されている
アルバ先生が失敗するなんて、、君らアルバ先生になんかした?」
訝しむような目で俺を見てくるルプロ
しかし俺に心当たりなんてものは一つも無い為、首を振る
「そうだよね〜そんな凄い人を失敗させるような魔法を君が知っているとも使えるとも思わないしね」
その言葉に俺より先に反応したのはザクファだった
「おい!そんな言い方はねえんじゃねえか!!」
ルプロの首元を思いっきり掴むザクファ
「は?本当のことを言って何が悪いの?離してくれないかな、脳筋」
途端に険悪な雰囲気になるザクファとルプロ
「おいっ、お前らやめとけよ」
これ以上目立つのはごめんだ、そう思い止めようとしたその時
「静粛に、、」
いつの間に入ったのだろうか、俺たちの目の前に立つ四十代後半らしき男
いかにも規律などに細かそうな顔
「入学初日から問題を起こすな、、テアン、ヴァバールそれからまだ
問題を起こす気か?シェトルツ」
ギロッと俺たちを睨んでくる
というか又ってなんだよ、俺なんもしてないんだが???
「さて、自己紹介が遅れた、、今年一年君等の担任となる
バルバト・ドグマだ。諸君らは決して馬鹿なことをせぬように
入学初日から暴れるなど以ての外だ」
俺たちを睨みながらそう喋るドグマ先生
「では御機嫌よう」