ダーク・ファンタジー小説

Re: wonder land  ( No.1 )
日時: 2022/01/22 12:41
名前: ねむねむ (ID: lmEZUI7z)

リン リン

微風が靡き、静かに風鈴の音がなった
図書館の窓には3つの風鈴があり,一斉になるととても心地がいい。
(本の貸し出し確認をするつもりだったがつい本に熱中してしまった…)
時計を見ると5時手前ぐらいか。そろそろ図書室も閉まる時間だ
本の貸し出し名簿をカウンターに置き、図書室を後にした

学校の下駄箱につく頃には、5時のチャイムがなっていた
外靴を取ろうと下駄箱の中に手を伸ばすと1枚の紙切れが手に触れた
紙切れを取り出すと「ごめん!図書委員行けない!」と雑に書かれていた

(池田か……)

池田というのは同じ図書委員の人で、クラスの“陽キャメンバー”とよく連んでいる
こんな紙切れを私の下駄箱に残して、仕事をサボるのは3回目ぐらいなのでもう慣れているし、そもそも池田に大した期待もしていないので、何とも思わない

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ピッ ピッ

もうすぐ改札口に入るのでバックからSuicaを取り出そうとしたら携帯がなった
(ハア……未通知にしたつもりだったけど……)
携帯を見るとラインの未読が34件
送るはずもないクラスラインの通知が溜まっているのだろう
退出したら感じが悪いやつと印象付けられるかもしれないから抜けてないだけだ
ラインの通知を切ってからSuicaを取り出し、改札口を通った