ダーク・ファンタジー小説
- Re: wonder land ( No.11 )
- 日時: 2022/01/22 14:18
- 名前: ねむねむ (ID: lmEZUI7z)
「ねえテラ、ワンダーランドを救うって言っても、アリス様の力をもらってそのあとどうすればいいの?きっと力があっても使えこなせないし…運動音痴だから」
「大丈夫。そのところ見込んでの性質さ。でも、慣らしの訓練はちゃんとするから安心して。まあ訓練と言っても3日ぐらいだけど」
「3日…!? そんな短い期間で力を扱いきれなるのかな…」
運動系は何でも苦手な私に戦闘なんて出来るわけないし、訓練期間も3日なんてワンダーランドを救う以前の問題だろう
「3日間でアリスちゃんは絶対力を使いこなせるよ。そこらへんの悪魔を容易に倒せるほどね」
自信満々にテルが言うので不思議に安心できた
「悪魔ってどんな感じなの?やっぱり地球と同じ感じ?」
「そうだね。ツノが生えていてこわい顔をした定番的な悪魔もいるけど、スライムやゴブリンの形をした悪魔もいるんだ。そこらへんの悪魔は低位悪魔と呼ばれている。だけど人間の形をした悪魔や自我がある悪魔は強く高位悪魔と呼ばれているんだ。 まあ基本的に城外の近くにうろついてるのは低位悪魔だから心配しないで!」
「うん。わかった」
「あ、訓練後の予定も一応話しておくね。訓練後はメロディーコアの偵察と低位悪魔の集落の処理をする予定だよ」
「メロディーコア?」
ワンダーランドの用語が出てきたのでテラに尋ねた
「あ、ごめん。メロディーコアというのは、ワンダーメロディーの源であり、アリス様の恩恵そのもの。そのコアが4つワンダーメロディーの東西南北に設置されていたんだけど……悪魔の支配でそのコアがアリス様と同じように封印されたんだ…まあさっき話した2つの白銀兎族と翡翠兎族の力で不完全の封印に抑えれたんだけどね
「だからまだワンダーメロディーはこの状態を保っているんだね」
「でも、すごい不安定で異常な天気やコアの爆発が起きることもあるんだ。」
「大変だね。じゃあ国王様も大変だね…」
「国王様は昔勇敢な剣士と称えられてたんだけど…今は悪魔の影響で病にかかってしまったんだ。しかも国王の妻も国王の病となりかけている。」
「どんな病なの? 治せないのかな?」
「精神的なストレスから引き起こしたって医者は言っていたから、その症状を抑える薬は合えるみたいだけど、具体的な治療はないみたいで」
「1番の得策はコアを支配している悪魔を倒して元にすることだよね…そうしたら前のワンダーメロディーに戻るの…?」
「ううん…。コアを元に戻すことは大きな復活になるけどもう1つあるんだよね…ワンダーメロディーのお城に銅像…あれって元々ガラスの像なんだ。悪魔の力、アリス様の封印、ハープの喪失、ワンダーメロディーの暗い雰囲気、異常気象による負担、長い年月、手入れをされてなかったことから元から銅像のように。」
「あの銅像ってやっぱりワンダーメロディーの象徴だよね。元はガラスの像だったなんて…想像もできない……。でもその銅像が元になるとどうなるの? 確かに象徴として大事なことかもしれないけれど…その前にもっと別の事をした方がいいと思う。これの悪魔の問題って早く解決しないと、より面倒臭くなってしまうんじゃない?」
「あの銅像は元々アリス様の姿をしていたんだ。そしてワンダーメロディーの大地に癒しの恩恵と、妖怪…つまり悪魔みたいな存在をワンダーメロディーに近づけさせないという恩恵がつめられているんだ。そしてアリス様のハープの音と歌声は誰もが癒されて、重いの病ですら治してしまう…。ワンダーメロディーとして絶対に欠けてはいけない大事な存在。だから治して欲しいんだ」
「うん、わかった。その銅像を元のアリス様のガラスの像に戻せば、再び悪魔の被害に遭うことは殆ど無くるんだ。でも、どうやって治せばいいの?アリス様の封印も影響の1つでガラスの像がこうなったんだよね。アリス様を復活させることが簡単に出来たら、ややこしい話にならない筈」
「大丈夫。コアを完全復活させて、その後に喪失…まあ悪魔に盗まれたハープを戻し、聖水につけて、そのあとアリスちゃんの力…アリス様にもらった力をハープに入れるんだ!そうすれば元より大きな力を持つハープになって、アリス様の封印をカバーできるっていう計画を思いついたんだ」
「うん…簡単に言うけど……凄い大変そう……」
「大丈夫だって!」
テラは私に「大丈夫!アリスちゃんなら余裕!」と応援をしてくれた
(まあテラも入れば大丈夫かな?短い期間だけど訓練もするし…聞いた感じアリス様の力も強そう…)