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ダーク・ファンタジー小説
- Re: wonder land ( No.12 )
- 日時: 2022/01/22 18:27
- 名前: ねむねむ (ID: lmEZUI7z)
「テラ…私がんば」
私、頑張るよと言おうとすると急にガラの悪い男の人がズカズカ入ってきた。
ここに来る前に会った怖い顔をした男の人と似ている
「おおおおい!!!!酒をもってこい!!!!」
ガラガラでとにかく大きい声に耳を塞ぐ
(なんでそんな大きい声を出すの…うるさいなあ……)
目がつけられないようにテラの耳元で話す
「私以外に悪魔を倒したり…勇者的な人はいるの?…例えば鎧を着たあんな人」
私はガラの悪い男の人を見た
「うん、ワンダーメロディーには正式な悪魔討伐部隊がいるんだ。名前はメロディー悪魔討伐部隊。多分あの人もそうだよ。見る感じ下っ端みたいだけど」
「確かにガラは悪そうだけど…凄い強そうだよ!? それなのに下っ端って……」
「アリスちゃんもわかると思うけど…この世界では能力が使える。あの人はどうやら能力を持ってないみたいだからどれだけ体を鍛えても、能力を持ってる人には追いつけないんだ。」
「そうなんだ。なんか可哀想だね…努力しても届かないなんて」
「まあ生まれた時の力も含めての実力だからさ。」
テラは席を立った
「今日はアリスちゃんがこの世界に来たばっかだし、向かいの宿で休もう!」
「うん」
(テラの家には帰らないのかな…。でも聞かないほうがいいよね)
「帰るのですか?テラ様。まだ6時半過ぎですが、コーヒーでももてなしますよ?」
「ううん。大丈夫ですよ。ありがとうございます。」
「ハッ、偉い貴族はコーヒーを奢るだって?いいご身分だな」
ガタイのいい男はボソッとつぶやいた
(凄い言い返したい気持ちだったが、喧嘩できるほど強くないし、テラが気にしてないならいっか…)
「アリスちゃんいきましょう」
「あ、うん」
カランコロン
ドアから出ようとした時、男と目があった。凄い不愉快そうで、慌てて目を逸らした
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