ダーク・ファンタジー小説

Re: wonder land  ( No.13 )
日時: 2022/01/22 19:05
名前: ねむねむ (ID: lmEZUI7z)



チュンチュン

小鳥の囀りが聞こえて、気持ちよくカーテンの開いた
天気は晴天。この景色でこの国がまさか悪魔に支配されてるなんて誰も思わないだろう。

私は昨日までは地球にいて、平凡な1日を過ごしていた。今日も過ごすはずだった。だけど、何故かワンダーランドに来てしまった。そして、悪魔を倒す戦士にもなった。なんて非現実だろう。だけど納得するという選択肢しか私には残されていなかった。私のパートナー的存在(まだ24時間も一緒に過ごしてないけれど)のテラはいい人…いや兎?そうだったから助かった。

「はあ……」

溜息をついても、ほっぺを引っ張っても叩いても、変わらない。

私は、窓から離れて、クローゼットを開けた
(テラが用意してくれた洋服はよく見る異世界ものの洋服だった。この世界に制服なんて妙に思われる…あれ?でも、BARの人は驚いてなかった…。なんでだろう…まあいいか。考えてもしょうがない。)

沢山あった中で私は青いドレスに着替えた。着たことないドレスの着替えに苦戦はしたが、なんとか着替えることができた

「地球で着るには抵抗があったけど…」

鏡を見てみると、ドレスの真ん中には青い宝石がついていた

「凄い…可愛いドレス…」

少しポーズを取ったり見惚れていた

(って……!! こんなことしている場合じゃなかったんだ…!)

慌てて時計をみると針は9時ちょっと前を指していた

(集合時間は9時…もう行こう)

ドアを開けてテラの部屋に入った

「テラ、準備できたよ」

「おはよう!アリスちゃん! どっちも準備できたことだし、早めに行こうか」

「うん、わかった」

これから国王に挨拶をしにくいく…と考えたら緊張して胃が痛くなってきた

「大丈夫だよ。アリスちゃん。国王は病のせいで前ほど威厳がないし」

「すごいね。テラ。そんな緊張してなくて」

宿の外を出ると晴天の空が広がっていた

「まあ、大人ですから」

「ップ。 テラって大人なの?」

冗談で言ったのか、面白く笑ってしまった

「大人ですよ!!」

「ふふ、冗談だよ」

「アリスちゃんは…。でも冗談が言えるほど警戒心が溶けてくれてよかった」

「あれ?そういえば…テラと過ごしていく内に安心したのかな?」

「それならよかった!」