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ダーク・ファンタジー小説
- Re: 本の世界のワンダーランド【序章】 ( No.20 )
- 日時: 2022/01/23 09:18
- 名前: ねむねむ (ID: lmEZUI7z)
「じゃ、このことを伝書鳩で国王に知らせよう」
「伝書鳩?」
「手紙を鳩が届けることだよ。わざわざ国王に会いに行くとなると、めんどくさいし、時間の無駄だから。これで時間短縮させよう!」
「鳩って利口なんだね!あ、これも魔法か」
「そうそう、伝書鳩には魔法がついているんだ。すごい便利だけど専用の伝書鳩って高いんだよね。 343000ゴールドでさ」
「ゴールド。いかにもRPGっぽい!」
「あ、単位がゴールドなだけで、数え方は変わらないよ」
「じゃあ34万円弱?高いね…」
「だから、専用のお店に伝書鳩を一時的に借りることが多いみたいなんだ。まあこの子は買った子なんだけどね。ミラって言うんだ」
テラはミラの首に手紙を括りつけながら言った
「へえ、ミラ。 可愛いね。地球だと、鳩は町の至る所にいるけど、こう見る機会はなかったかな。ちょっと柄が違うね。」
ミラの毛は黒と灰色の虎柄だった
「ちょっと高級な種類で魔法鳩なんだよね。一般的な鳩と違い、護衛魔法や透明化が使えるから危険なところでも手紙を飛ばせる。 ミラ、国王様のところまで届けて」
と、テラが言うとミラは静かに飛び立った。
「これですぐ伝わるね。じゃあアリスちゃん。動きやすい服に着替えて早く力を慣らそう」
「え!……もう今から?」
「休憩したい気持ちは分かるけど、ちょっと時間がきついからね…じゃアリスちゃん行こう!」
「う、うん。」
(耐えられるかな…私)
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