ダーク・ファンタジー小説

Re: 本の世界のワンダーランド【序章】 ( No.21 )
日時: 2022/01/23 09:21
名前: ねむねむ (ID: lmEZUI7z)



大樹の場所から抜けて、首都から離れていった。

「テラ、今からどこにいくの?訓練って言ったら訓練場?」

「そう!訓練場に行くよ、僕が作った特別訓練場!」

「テラが作ったの?すごいね!」

テラは少し照れながら顔をかいた

「えへへ、まあ魔法を使ったら簡単にできるよ。」

「魔法ってすごい便利だね。早く使ってみたいなあ…。あ、訓練場に行ったら初めになにするの?」

「まず初めにアリスちゃんが持っている能力確認をしたいだ。」

「ああ、どんな魔法が使えるかっていうことだね。 でもどうやって魔法なんか出せるの?」

「簡単だよ。魔法は体の1部と思ってつかうんだ」

(体の1部…… 結構簡単そうだけど。)

暫く、魔法のことを聞きながら歩いていたら、大きなコンクリートに囲まれた土地が見えた。いかにも訓練場っぽく、時計を持った白い兎がのっている旗もたててあった

「さあついた。ここが特別訓練場だよ!」

とテラは言いながら訓練場の門を開けた

「誰もいないね。テラ専用の訓練場なの?」

「うん。他に誰もいない」

「テラもここで訓練してるんだ。」

コンクリートで固められた壁に内には広い土地があった。

「さ、ここには宿もあるし早く訓練を始めよう」

「うん、じゃあ能力確認だよね? 」

テラと私は訓練場の真ん中に移った

「体の芯に力を溜める感じでグッと力をいれて」

テラの言葉通り、体の芯から力を入れた。どんどん体の芯が熱くなった。力をもらった時と同じ感覚だ。暫く体の芯に熱さが篭っていると、急に体の周りが燃えた。真っ赤な火に囲まれている

(え!!なんで急に!力が暴走したの!?)

「テ、テラ!どうしよう!」

「アリスちゃん、落ち着いて!これは一見火に見えるけどオーラというものなんだ。」

「オーラ?確かに…熱くないし…力が使えてるの?」

「うん。力が発動した証拠だね。この色は…火属性の魔法が使えるみたい。他にも使える魔法はある?」

「他の魔法…?どうやって火属性の魔法から他の魔法に切り替えるの?」

「どんな魔法かイメージすればいいだけだよ。属性を切り替えるのはすごい簡単だから。」

(イメージ…イメージ…私が思う魔法は…火が使えるなら水属性の魔法とか?)

水属性の魔法と頭の中でイメージすると、周りを囲むオーラの色が青色へと変化した。

「これが水属性?」

「そう!次は風属性の魔法をイメージしてみて。 」

「風…風…」

(風で飛び交う大きな台風のイメージ…力強い…台風…みたいな感じかな…)

すると水と火のオーラより何倍もの量の風のオーラが出てきた。緑でとても綺麗な色だ。

「こ、これって」

「アリスちゃんの適正属性がわかった。アリスちゃんは風の魔法が適正なんだね」

「風の魔法は私にあってる気がする。私は風属性の魔法を使うの?」

「そうだね。風の魔法を中心的に使おう。ワンダーランドの基本的な第3魔法の火、水、風。この3つを使うんだ。まあそれに加えて特殊魔法があるって感じかな。例えば、僕が使う時の魔法、さっき使われた移動魔法、飛行魔法、精神魔法。」

「特殊の魔法って、私は使えるの?」

「どうだろ…特殊魔法は引き継がれた魔法だからね。自分から発症するっていう例は少ないんだ。あ、もしかしたら…歌の魔法とか使えるかも」