ダーク・ファンタジー小説

Re: wonder land  ( No.4 )
日時: 2022/01/22 13:15
名前: ねむねむ (ID: lmEZUI7z)



次の日の放課後、私は図書委員の仕事を早めに終わらせて、童話コーナーに向かった

(今思ったけど、高校生の図書室に童話コーナーがあるって中々シュールだな…)

今日の当番も池田の筈だが、昼休みに「ごめん!今日も用事があって」と言われた
(どうせ、遊ぶだけなくせに)と思ったが、そんな言葉は言えず「全然大丈夫」と言った。池田の「サンキュー!」言いながらと友達と走っていく後ろ姿に心の中で「バーカ」と言ってやった

「あ」

少し分かりにくいが英語で「Alice in Wonderland」と書かれた本があった
私が思っていた絵本とは違い、緑のカバーで一見、聖書にもみえる
そしてページ数が軽く200は超えてそうな程分厚い。
(読み終わるかな…)と思ってしまうほどだ

(もしかしたらこの本って英語版なのかな?)

作者が英語の名前だったことから少し心配になった

もう一冊ほど簡潔的な不思議の国のアリスはないのかなと探したけれど、どうやらこの一冊だけらしい。

「しょうがない…読んでみるか…」

固めな表紙を開くと「え?」と声が出た

謎の光が本から出ているのだ

「え、なにこれ… 照明が当たってるわけでもないよね…?何でこんな光ってるの…?
 え…えええええ!!!」

いかにも不思議の国にでてきそうなドアが本の中からはえてきた

「うわああああああああああ!!!???」

私はドアの中に吸い込まれた