ダーク・ファンタジー小説
- Re: 転生魔王は善行を積む 5 ( No.4 )
- 日時: 2022/03/23 18:49
- 名前: かまめしきり (ID: p/lGLuZQ)
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
伍話 転生魔王と転生者(ってお前もかよ)
「実のところ言うと私も転生者なの」
「やっぱり」
そんな気がしていた。
”元”魔王は今、魂がむき出しのままいるわけで人の魂の色と揺らぎそして1日前の記憶が見えるのだ。色は人の性格を正確に映し、揺らぎは今までやってきた罪を表している。(ここでの罪とは天界が定めた道徳に反した行いである。)
{善行−罪=魂の揺らぎ}となる。
彼女の魂の色は薄いオレンジだった。その色はこの世界にいるはずの人族としては美しく優しすぎた。
ちなみに今の”元”魔王の揺らぎは快楽殺人犯の数千倍だ。しかも魂の色は今までの行動や人助けが取り繕った嘘だとわかるくらいにどす黒かった。
まだ天国に逝くのはあとどれ位時間がかかるだろう。幸いなことに魂は成長はしても歳は取らない。要するに不老だ。私はこの女の仲間になろうと思った。仲間になり人を助ける方法を知りたかった。そして少しでも早く天国へ逝きたかった。
いいぞぉ。その代わりそっちが初めに話すのだ。”私も君のことが知りたいのだ
この言葉こそ半分本心で半分本心だ。
そんなことを考えた瞬間...彼女が倒れた。
「大丈夫なのか。返事するのだ!!」
最悪だ。また自分のために人を助けようとしている。自分が助かるために善行を積んでいる。
「意識はあるのか?喋れるのか?」
あー、こんな時でさえ自分の事ばっかりだ。
「オイ、しっかりしろよ!!!」
本当に最低な生命だ
「ん、大丈夫だよ。ちょっとした頭痛だから」
「すまない」
「ん、なんで?」
これは本当の本当に本心だ。本当にすまない............
と思ってるだけかもしれない。でも俺はもう自分を見失うのは嫌だ。
「名前を教えてほしい。」
「答えになってないけどっ。」
彼女は立ち上がって答えた。
「エレナ、エレナ・フォース。」
あなたの名前も教えてくれるでしょと言って手を差し出してきた。
もちろんと言いエレナに抱きついた。
その時にはもう元”魔王の魂の黒色は優しそうなオレンジ色に変わりつつあった。
あとがき
執筆してて思ったんですけどダークじゃなくね。(ファンタジーではあるけど)
コメディ、ライトの方に移ったほうがいいのかな?
わからん。
私は小説を書き始めたのが最近なので分かりづらいことがあったら、私のプロフィールから感想や誤字脱字を受け付けているところに行けるのでそこに書いて下さい。
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