ダーク・ファンタジー小説

Re: 転生魔王は善行を積む 6 ( No.5 )
日時: 2022/03/22 02:54
名前: かまめしきり (ID: p/lGLuZQ)
参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no

陸話 転生魔王と聞く『エレナの過去話』(ってなにやら不吉な予感)

「俺の名前はマオ。」
『マオ』とはジャミルが考えてくれた名前だ。




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ジャミルが天国に逝く少し前

涙を拭って彼女は言った。
「転生後の名前はどうしよっか............魔王の時の名前って何だったの?」
「長いからやめといた方が良いのだ。」
ちなみに魔王の時の名はモーデン・ア・クライシス・カフェミ・デ・マッセ・カセネ・ダ・アサリスである。
「それじゃー『マオ』なんてどうかな?」
何故その名前になったのかと聞くと
「魔王→まおう→マオウ→”マオ”ウ→マオ」
「て、天才か!!!」
そういうことでと彼女は話を切り上げて魔王の時の話を聞いてきた。
そしてなんでもない楽しい 会話(人を虐殺する話)をした後、彼女は天国に逝ってしまうのだが。
「まー頑張って来てくれ、 天国(私の所に)に。
「わかったのだ。」
そして最後に真面目な顔をしてこんなことを言ってきた。
「自分を取り戻してね。それじゃ!」
そんな事を言って、逝ってしまった彼女を見て、彼女は笑ったのである。




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すっかり話していたら森の中にいた。街に連れて行ってくれるらしい。
「それじゃー私の話から」
相変わらず僕の背中に乗ったまま、ゴホンとわざとらしく喉をならし喋り始めた。(さっき倒れたのを含めてのこの行動ではあるのだが...)
「私、実は勇者なの!!!」
「えええええええええええええええええ」
あまりの驚きに少しわざとらしくなってしまう。これが逆張り!?(違います)
森の中だから静かにして、というと話を続けた。
「まー正確にいうと”元”だけどね。」
いつも通りニコニコしながら、彼女は口を開いた。
「勇者パーティーに使い捨てられたの。」
だからか、魂の色はきれいなのに、揺らぎが多かったのは捨てられたのが原因なのかと思い、マオは納得した。
そして1週間前のことから話し始めた




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4人一組のパーティーで私達は仲がとてもよかった。一人目は騎士の勇者フラル・リーズムというこのパーティーのリーダーを務めている好青年だった。小柄な見た目に反比例してるが如く力が強く、フルリの愛称で親しまれていた。二人目は魔法術師の勇者ガラルド・アムルというメガネをつけている優秀な魔法使いだった。三人目は武道家の勇者グラル・カラスレという大男だった。大きな体に反比例するが如く力が弱かった。だが彼の≪筋肉強化Ⅴ≫はかなりのもので、フルリ相手でも軽く押すだけで吹っ飛んでしまう恐ろしいものだった。この中から後に3人死んでしまうのだが、一人が嬉しいときは皆で笑い、悲しいときには皆で泣くことができるパーティー...............
こんな良いパーティーだったと思っていたからこそ、こんなことになったのかもしれない。


「フルリ、グラル、エレナ、準備出来たぞ。」
そう言って皆を起こしてくれたのは、ガラルドだった。
「オイお前徹夜で準備してたのか。悪いな。」
「悪いな!ガラルド、今回は俺が準備するはずだったのに。また寄ってくる女の相手をしてやらなくちゃいけなくなってな。」
「グラルったら何にもしないんだから!」
許してやれよ、モテ男は忙しいんだから。とガラルドが言うのに続けてフルリは言った。
「今回俺らが向かうのは東にある。巨大洞窟での薬草採取だ。」
巨大洞窟とは魔草という回復薬の原料になる草が沢山生えていて、スライムとゴブリンしかいないという 私達(勇者達)には簡単すぎるクエストだったが、初心を思い出そうというフルリの提案に皆は納得していた。


「よし、魔草は指定された量の2倍も取っちゃったぜ」
グラルはそういうとウインクをした。
「まー私は2,5倍ですけどね」
そう言ってグラルとガラルドは睨みあっていた。
「そろそろ帰ろー。」
私がそう言いかけると、フルリにちょっと来てくれと洞窟の崖付近まで連れて来られた。



あとがき
名前:フラル・リーズム
身長:168cm
体重:58kg
職業:騎士

【称号】:勇者
【総合】:D

Lv19
【ステータス】
攻撃力:1300
防御力:1200
俊敏性:1150
【スキル】
剣技Ⅱ 武術Ⅱ 筋肉強化Ⅱ 身体能力向上Ⅲ

【魔法】
フレイム ウォーターボール 





名前:グラル・カラスレ
身長:185cm
体重:79kg
職業:補助師

【称号】:勇者
【総合】:F

Lv21
【ステータス】
攻撃力:200
防御力:350
俊敏性:980
【スキル】
武術Ⅳ 筋肉強化Ⅴ 身体能力向上Ⅴ 盲目Ⅱ 混乱Ⅲ 話し上手Ⅵ 能力付与

【魔法】
なし



今回のあとがきに書いてある情報に間違いはありません。
最後に私は小説を書き始めたのが最近なので分かりづらいことがあったら、私のプロフィールから感想や誤字脱字を受け付けているところに行けるのでそこに書いて下さい。
もちろん感想や誤字脱字の報告もそこに書いて下さい。