ダーク・ファンタジー小説
- Re: 魔王は人間が好きになったので魔王を倒す ( No.9 )
- 日時: 2022/07/22 23:43
- 名前: かまめしきり (ID: p/lGLuZQ)
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
拾話 転生魔王初めてのおつかい(って後編)
「そ、それじゃ、早く登録済ませようぜ。頑張れば今日中に試験受けられるでしょ。」
冒険者、それは生と死の間を生きている。生きるも死ぬも自己責任。だが夢は大きい。一発当てれば大金持ち。まさに命を賭けたギャンブルである。
これは冒険者の共通認識である。
だがギルドからはそうでもない。冒険者が死ぬことに関しては問題はない。依頼が達成出来ない事に問題がある。
ギルドには沢山の依頼がくる。それは薬草採取から魔獣退治。さらには商人の護衛などもあり、依頼人の生命、利益、信用。失敗すればこれらが無くなるかもしれないのだ。
ギルドとしても適当な人材では困る。よって冒険者になるためには、ある程度の力を示さなければならない。
「おっと。正義のサダル・ガンマ様参上!」
そう言って長身のおっさんは俺達の前に立ちふさがった。
かなりの手練だ。Lv30ぐらいはありそうだ。
「勇者様には、失礼かもしれんが、試練させてもらうぜ。ケケッ。どう?今の洒落。」
「ギルドの試験官がなんのつもりだ。」
「ちと困るんですよ。薬草採取で、勇者パーティー全滅。ギルドにも派閥ってもんがあってねぇ。信用が落ちると、他の派閥に依頼がいっちまうんだわ。」
「それで私と戦って力を見せつけろと。そう言いたいわけか。」
「ピンポーン。あったり。だから...」
彼の顔は色を変えた。魂の色で分かる。
「面貸せや。」
憤慨だ。
「おい、ちょっと待てよ。」
そんな言葉が今は無き喉頭でとまる。
辺りにピリついた空気が立ち込めた中、彼女は至って冷静だった。つい先程まで泣いていたとは思えない。
「私が負けたら、勇者の首を挿げ替えると言う意味も込められているってことで良いのか?」
「もちろん。」
しばらく待て。そう私に言って彼女はギルドから出ていった。
あとがき
特に何も無い。(あった事と言えば、投稿が遅れてしまい申し訳ございませんでした。現実がごたついており、中々進まなかったんです。)
そんな小説ですが読んでいただけると嬉しいです。
最後に私は小説を書き始めたのが最近なので分かりづらいことがあったら、私のプロフィールから感想や誤字脱字を受け付けているところに行けるのでそこに書いて下さい。
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