ダーク・ファンタジー小説

Re: 「術」 ( No.3 )
日時: 2022/08/31 13:46
名前: 琥珀*@ (ID: GDWSGe53)

初期話①


ザッ‥‥ザッ
都会からほど遠く離れた山の中。
人が歩く音がしていた。

「ふぅ‥‥ココか」
この者の名は、「音野蘭おとのらん」。術学園で先生をしている事実上「最強」

「あれ?誰ですか?」
この者は、「宇津宮彪太うつみやひょうた」 3歳に術__ルーデルを習得した。

「私は、音野蘭というある学園の教師だ。お前には、素質がある。ついてこい」
「えっ‥!?オレ、まだ中学生‥‥」
「関係ない。それとも、殺されたいか?」
蘭の脅しにより、彪太は強制的に「ある学園」に連れてこられた。


「ココだ」
「わぁ!すごい立派な学園ですね。他の生徒は?」
「1年生がお前含めて4人だ。そこに転校してもらうから」

突然の出来事にビックリしたが、彪太は何とかついていけている。

ガラッ

「おー!やっときましたか。先生」
「待たせたな。で、コイツが転校生の宇津宮彪太」
「ヨロシクね!私は、春風奏はるかぜかなでだよ。」
「あたしは氷峩紫ひょうがゆかり。ヨロ」

この二人は女子の、奏と紫。
あと一人、男子がいるはずだ。

「‥俺は龍司候りゅうしこう
「候、宜しくな!」

ひとまず、全員の挨拶は済んだらしい

「というわけで、これがこれから‥‥『人生を共に歩む仲間』だな。お互い、仲良くしていってね」

先生の声が最後、柔らかくなったのに誰も気づいていない。



初期話① {完}