ダーク・ファンタジー小説

Re: 僕は人を傷つけすぎた。 #1 ( No.2 )
日時: 2022/10/23 15:17
名前: ぷちとまと。 (ID: rdX62NDu)
参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no

ハジマリノオワリ
「ハア・・・ハアッ・・・」
息が、持たないッ・・・けれど、もう・・・とどめは刺した・・・はずだッ・・・
「ば、化け物ッ!」
怖気づいたそいつは、仲間を見捨て夢中で走っていく。けれど、その行動は無駄だった。そいつは、倒れた切り動きもしなかった。まるで、少年を最後まで憎むように、睨んだまま。少年は、お掃除がかりだった。ただの、掃除係だったーーー。
もう疲れた。1秒でも速く帰りたいのに、僕の体が泥のように、鉛のように、全く動かない。とりあえず止血しよう。そう思い、ボロボロになったポケットから包帯を取り出す。あと少しでなくなりそうだなと思いながら、持ってきた包帯で僕の腕や足をグルグル巻きにした。ああ、なんだかミイラみたいだ。そこらへんにもしミイラがいたら、仲間だともってこっちに来るかな。来て、笑ってくれるかな。君がいてよかったって、言ってくれるかな。なんだかこの気持ち、懐かしいな。僕は、過去の出来事を思い出しながら、あの人がいる場所に行こうと決断した。
「「「「ハッピー、ハロウィン!」」」」
パーンと鳴ったクラッカーの飾りが、僕たちの周りを取り囲むように、ゆらゆら落ちていく。今日は10月31日。そう、ハロウィンの日。僕含む友達は、早速お菓子交換をはじめることになった。
一人は、カボチャの仮装、二人は、魔女の仮装、そして僕は、お化けの仮装だった。あの頃の僕は自分でも言えるくらい、とってもかわいかった気がする。
「うわぁ。すごい!すごい!俺のお菓子ゾンビのグミがある!!」
「私はおばけだ!すごい~!」
僕は、、、
「ミイラ・・・・」
「ふふっ。そのグミ、私が入れたんだよ。あのねあのね、最後の4っつあったんだよ。すごいよねだからねだからね、ゾンビとかあったんだよ。お化けもね。私が一番気に入ったのがミイラなんだけどね、それ飾りの袋に入れたんだよ。だからね、その袋はあたりなんだ!」
「いいなぁ。俺それほしいよー!」
「だめだよ!でも、よかったね。」
「うん。!%kr)ちゃんありがとう。」
「ぜんぜん、いいんだよ。p!#"flくん。」
あの頃は、懐かしかった。あの時代、もう一回やりたいなぁ・・・でも、無駄だよね。ハロウィン、始まっちゃった途端に、終わったもの。そう思いながら歩いていく。あの人のところに行きながら。
ハジマリノオワリ 終
※!%krやp!#"flは、記憶がないので、あえてそうしています。次回、「ごめんね、僕のせいで。」お楽しみに!