ダーク・ファンタジー小説

Trick-トリック- ( No.18 )
日時: 2012/10/28 17:42
名前: はるく ◆2bvow6Zq4g (ID: j4S7OPQG)
参照: 遅くなりました、中間終わったので更新します←←

私達の家系には、とある能力がある。つまを私達はその能力を活かして占い師をやっているということだ。
しかし、この能力は長い間放っておくと衰え、最終的には使えなくなってしまうのだ。だから私達は特訓しろなどと言われるわけなのだが…

「私はあなたの未来を見ることが出来ます。その未来はあなたにとって良いことだけだとは限らない、勿論良くないことかもしれない。」

青年はか細い声で「はい」と呟くように言った。

そう、私達の能力、それは『未来を見る』ということだ。しかし占い師は未来を見るだけでは務まらない。
なので占い師についての特訓も受けるのだ。それがまた面倒なことで…

「でも、未来はあなた次第で変えることもできる。」

母はそう言って、水晶玉の上にかざしていた手を少しずつ開いた。
ついでに言っておくが、この水晶玉には何の力もない。「水晶玉に未来が映るんじゃないの?」と思うだろうが、これもただの雰囲気づくりだ。水晶玉なんか無くても見えるものは見える。