ダーク・ファンタジー小説
- 正しい組員の集め方 ( No.109 )
- 日時: 2023/11/07 22:51
- 名前: ミートスパゲティ (ID: LQINEF0U)
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
「よし。皆揃ったな。」
そう前に立っている宗四郎が言う。
「これから…何だっけ?」
そう宗四郎が龍心に聞く。
「組員を増やす方法。」
龍心は呆れたように言った。
「そう。それそれ!今から組員を増やす方法を考えようってこで何か案ある人挙手!」
そう宗四郎が皆に呼びかけるが誰も手を挙げない。
「はい!そこの中嶋君!」
そう宗四郎は突然手も挙げていないのに宗樹を指名した。
「何で俺…まぁいいですかぃ。皆脅して仲間にさせ…」
「何て事言うんだよ。」
そう俺は思わず途中で止めてしまう。
「何でぇ。いい考えじゃないですかぃ。」
そう宗樹は言う。
こいつは本当に正しいと思ってる様子だ。
「拓海の言う通りだ。脅して仲間にしたとしてもまともに働かねぇ。いざという時に裏切られる。」
そう龍心は言う。
「はい。ってことでその提案は無し!中嶋君はバカ!」
「ひどくないですか?」
そう宗樹は言うが宗四郎はお構い無しだ。
また再び沈黙が始まるがそれを破るように一人が手を挙げる。
涼だ。
「はい!涼!」
そう宗四郎は涼のことを当てる。
「金で雇えば…」
「それもさっきと同じじゃねぇか?」
そう蓮が言う。
確かに。それも裏切られて「はい、さよなら。」みたいな感じになりかねない。
「どうするか…。」
珍しく陽汰が本気で悩んでいる。
「俺に提案があるんだが…。」
そう龍心が立ち上がる。
「以前、綾也に聞いたんだが掲示板で呼びかければ一発らしい。」
そう龍心が言う。
「掲示板って…通報されかねないんじゃ…?」
そう不安そうに淳平が言う。
「普通のサイトならな。そういう専門のサイトがあるらしい。」
そう龍心が自分のスマホの画面を見せる。
最初は健全なサイトに見えるが下の方に行くほどそういう関係のものが増えてくる。
「これで探そうってか?」
そう荒が聞く。
「まぁ、やってみる価値はあるかもな。」
虎徹もそう言った。
「それなら、早速募集しとくぞ。」
龍心がそう言いスマホの画面をいじりだす。
初めはそんな上手くいくはずもないだろうと思っていたがこの予想は大きく外れたのだった。