ダーク・ファンタジー小説

悪英雄作戦会議2 ( No.112 )
日時: 2023/12/20 22:54
名前: ミートスパゲティ (ID: LQINEF0U)
参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no

「第二回悪英雄作戦会議〜!!」
そうこの前のように陽汰が大声を上げる。
ちなみに今いるのは俺の家だ。
「今日は組織の構成決めてくぞ〜。」
そうカンペを読みながら陽汰は言う。
「ようやくか!!」
宗四郎は乗り気である。
まぁ一番楽しみにしていたのは宗四郎だったからな。
「……。」
黙ったまま足を組んで座っているのは流加だ。
少しだけ楽しそうに見えるのは気のせいだろうか。
まぁ、この際何でもいい。
「とにかく話し合ってくださーい。」
陽汰が教師的なことを言う。
すると速攻で話し合いが始まった。
意外に真面目な話し合い。
それは3時間を超えて行われた。
何にせよ、組織の未来についてだからな。
だが、多分一部の奴らはそんな事を考えていない。
自分がやりたいからだろう。
理由は何にせよやってくれるなら問題はない。
話し合いの結果は佑樹と一華がパソコンにまとめてくれている。
慣れた手つきでキーボードを押すその姿はまるでプロそのものだった。
ちなみに今回は一華も手伝ってくれている。
あのメッセージ以来チームの話はしていなかったが今回話してみると是非参加したいということだった。
「よっし…終わった〜。」
話し合いが終わってからしばらくし、一華はそう言い一息つく。
佑樹もキーボードを打つ手を止めた。
「二人共ありがとな。これ。」
そう言い龍心は二人に缶コーラを渡す。
「ありがと。」
佑樹はそう言い受け取り、一華に関しては受け取った瞬間飲み始めた。
「資料はどこにあるんだ?」
そう俺は佑樹に尋ねる。
「もうちょいで印刷されると思うよ…ほら。」
そう言い印刷された資料を俺に手渡してくる。
俺はその資料を手に取り軽く目を通す。
「うーん…すげぇ量だな…。」
隣から淳平覗いていたようだ。
俺の耳元でそう呟く。
「焦ったぁ…。耳元で急に声出すなよ。」
俺はそう淳平に言うが反省している様子は無い。
もういつものことなのだからいいのだが。
「これ、明日発表するんでしょ?」
一華がそう聞いてくる。
「あぁ。」
もちろん。場所はいつも通り関西連合のヤサだ。
「しっかし…これだけの量言うって…めんどくせぇなあ〜。」
そう宗四郎が言う。
話し合いで一番楽しそうにしていたのにもうやる気を失っている。
「発表しねぇと幹部とかも決まったことにならねぇぞ。」
「明日の発表楽しみだなぁー!」
単純な奴だ。
まぁ、それが宗四郎の良さでもあるのだが。
「ま、また明日ですねぇ。」
宗樹はそう言いそそくさ帰る準備をしている。
「俺も帰るか。」
そう龍心達も帰る準備をしだした。
「じゃあな。」
そう言い皆家から出ていく。
「あぁ。また明日。」
俺はそう皆を見送るのであった。