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ダーク・ファンタジー小説
- 抗争開始 ( No.58 )
- 日時: 2023/07/09 22:58
- 名前: ミートスパゲティ (ID: LQINEF0U)
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
「ここだ。」
遥輝がそう言いバイク後ろに乗っていた俺を降りるように言う。
他の奴らも智やレオなどのバイクに乗せてもらって来た。
まぁ、案の定陸は綾也の後ろだったが…。
そんなことはさておき、再び俺達は西成の街に戻ってきた。
ピリピリとしておりいろいろなとことに「八苦座」と刺繍された羽織を羽織っている奴らがいる。
「こっちだ。」
いつの間にか建物の物陰に移動していたレオが俺達を呼ぶ。
「バレたらひとたまりもねぇな…」
荒がそんなことを言う。
ーーーカンッーーー
「あ、やっちまった。」
そう宗樹が言う。
どうやら道に落ちていた缶に気づかず、蹴ってしまったらしい。
もちろん、奴らが気づかないわけがなかった。
「見つけたぞ!」
一人がそう叫ぶと他の奴らも走り寄ってくる。
「めんどくせぇ事になったな…」
陽汰がそう呟く。
パッと見50人ほどだろうか。
一人一人はたいして強くなさそうだが、数が多すぎる。
「ここは俺に任せろ。」
そう智が前に出た。
「おい!流石にいくら強くてもこの数は…」
「あぁ。任せた。」
宗四郎の言葉をさえぎりレオはそれだけ言うとまた走り出す。
「流石にあれは分が悪いんじゃねぇか?」
龍心がそうレオに尋ねる。
龍心の言う通り、相手は数が多い上に武装までしてある。
「いや。大丈夫だ。」
どこからその自信は湧いてくるんだ。
そう言おうとしたが俺はその言葉を抑えた。
「あいつは関西連合の中で、いや…」
そうレオが何かを言いかけて少し間を開ける。
「関西一乱戦が強え男だからな。」
流石に盛ったのではないかと思ったが、今はそんな事考えていても何にもならない。
とにかく、レオの言葉を信じて突き進むしかなかった。
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