ダーク・ファンタジー小説

チャカ使い ( No.65 )
日時: 2024/02/08 23:38
名前: ミートスパゲティ (ID: LQINEF0U)
参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no

「マジカルバナナー♪」
俺はそう言いながら手に持っているチャカをぐるぐる回す。
「ふざけてんのか!?」
そう一人の男が声を上げた。
「あー…ごめんごめん。いたんだw。」
俺はそう、わざと煽る。
「テメェ!この人が誰だかわかってんのか!?」
その隣の男がそう言った。
「さぁ。そこら辺にいるモブだろ。」
「クソガキ…!!」
そう男は顔を真っ赤にする。
「このお方は日本一のチャカの使い手だぞ!」
「!…」
俺はその言葉に反応する。
「日本一のチャカの達人ねぇ…」
俺はそう唇の周りを舐める。
「それなら俺と勝負してくれないかい?」
俺はそうチャカのセーフティを外す。
「へっ。舐めんなよガキが。」
相手の男もチャカを取り出した。
「蜂の巣になっとけ!」
そう男はチャカを乱射する。
「当たんねぇよ。」
凡人がむやみやたらに撃ったところで当たるはずがない。
「さぁ。死ね。」
俺はそう言い男の懐まで潜り込みチャカを放つ。
「うグッ!」
木製とはいえど中身はほぼ本物と変わらない。
威力は絶大だろう。
そして少しすると男は腹を抑えたまま倒れた。
「見えなかった…。」
一人の女がそう呟く。
(構成員に女まで…。どうなってんだ?)
遥輝も今までいろいろな組と殺り合ってきたが、構成員に女がいるのは初めて見た。
(まぁいい。)
とりあえず早く帰りたい。
俺はそう思いチャカを乱射する。
「うおっ!」
「痛ぇ!」
その弾は全て見事なことに奴らの額に当たる。
「とったぞ!」
そう急に後ろから声がする。
真後ろでは一人の男が酒瓶を振り上げていた。
(やべぇ…!)
俺は急いでチャカを男に向ける。
が、そのチャカから弾が出ることはなかった。
「ガチッ」と中から鈍い音がする。
ジャムまった!)
振り上げられた酒瓶は徐々に近づいてくる。
何とか身を捩ってかわそうとする。
「ほおあぁ!」
そう声が聞こえたと同時に目の前にいた男が蹴り飛ばされる。
「大丈夫か!?」
そう俺に声をかける。
「お前は…」
確かこいつは陸とともにいた奴だ。
「おたくの将軍さんは大丈夫なんかよ。」
俺はそう言う。
「陸ならばもう一人護衛がついている。」
(護衛て…)
本当に将軍みたいだと俺は思う。
まぁそんなことはおいておく。
先程の蹴りを見ると戦闘能力は中々のものだ。
「ちゃっちゃとこいつら殺って帰るか。」
俺はそう言い首を鳴らす。
「あぁ。そうしよう。」
そう言い俺達は目の前にいる敵を殺り始めた。