ダーク・ファンタジー小説
- チャカで暴走 ( No.73 )
- 日時: 2023/09/13 23:15
- 名前: ミートスパゲティ (ID: LQINEF0U)
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
「うおおぉお!」
俺は休む暇もなくチャカを打ち続ける。
「許さねええええ!龍心んんん!」
なぜこうなったのかと言うとーーーーーーーーー
「ただいま。」
そう俺は誰もいない家に声をかけた。
「疲れた…」
俺はそう自分のベットに倒れ込んだ。
先程まで華蓮が熱を出したと言うので看病をしていた。
料理を作ったり、代わりに家のことをしたりと大忙しだった。
「手だけでも洗うか。」
そう俺は起き上がり洗面所へ行く。
手を軽く洗った後、来客を知らせるランプが光っていた。
少し前に来ていたようだ。
「宅配便も何も頼んでねぇけどな…。」
そう不思議に思いながらも映像を確認する。
そこには龍心が映っていた。
俺の名前を呼んだ後反応がなかったからか背を向け何処かに向かっていった。
「何だったんだろうな。」
そう思い再び俺は自分の部屋に戻ろうとする。
ーーーピーンポーンーーー
その時突如インターホンが鳴った。
「はいはい。」
そう言い急回転して玄関に向かう。
「よぉ。」
そこには龍心が立っていた。
その手にはトランクケースが掴まれている。
「何だ?それ。」
そう俺が龍心に問いかける。
「まぁその話は中で。それと他のやつ呼べるか?」
そう龍心が聞いてくる。
「いいけど…何でだ?」
そういう俺の問いかけを無視し龍心は家の中に入る。
俺はポケットからスマホを取り出しいつものメンバーに連絡した。
「で、それなんなんだよ。」
手を洗い終え、リビングの机の近くに座っている龍心に尋ねる。
「これはな…。」
そう言いながら龍心はトランクケースを開けた。
その中からは想像を絶するものが出てきた。
チャカにアサルト、サブマシンガンにそのままが入っていたのだ。
「お前、えらい物騒なもん持ってきたな…。」
俺はそれを見て思わず呟く。
「レオのところで徹夜で働いて貰った。」
そう言う龍心の目の下には薄っすらとクマができていた。
「邪魔するぞー。」
そう陽汰の声が聞こえる。
丁度みんな来たようだ。
「で、何なんだよ。」
そう宗四郎が床にあぐらをかいて座る。
「これを一回試してほしいんだが…。」
そう龍心はチャカを取り出す。
そのチャカを見た瞬間皆から歓声があがる。
「これレオ達が使ってたやつだろ?」
そう淳平が言いチャカを手に取る。
「これで戦ってこいってか?」
流石、蓮。
物わかりがいい。
「面白そうだしやろうぜ!」
志龍がそうチャカを持ちながら言う。
「賛成でさぁ。丁度暇してたんで。」
そう宗樹は言いチャカを宗四郎に向けている。
宗四郎はそのチャカを無言で奪い向き返した。
「まぁ、適当にザコいとこ頼むわ。」
そう龍心が適当に言う。
「俺が最初だ!」
そう淳平が飛び出す。
「おい!待て!」
そう志龍達もあとに続く。
「上手くいってくれればいいが…。」
そう龍心が心配そうに呟く。
まぁ、あいつらが負けるわけはないが俺も妙な胸騒ぎを感じていた。
「そーだな。」
そう俺は言い考えるのは無駄だと思い深く考えるのをやめた。
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「ここだな。」
そう陽汰が声をひそまして言う。
「もう待てねぇ!」
そう宗四郎が飛び出し撃ち始める。
「何だ!」
相手は混乱状態に陥っている。
「また勝手に…!」
そう蓮が少しキレ気味に撃ち始めた。
俺達は撃つ暇もなく相手は殲滅された。
「これもっといけんじゃね?」
そう志龍がいらないことを言い出す。
「確かに。それはそうですねぃ。」
そう宗樹も賛成する。
まぁ、もう少しならいいだろう。
俺もそう思い黙っていた。
それからはとにかく皆で撃ちまくった。
途中からは弾が無くなってチャカでぶん殴る事になったけどな。
後から次々と増援が来て大変だった。
俺達は怒りの持って行き場がなく思わず叫ぶ。
「「「「「龍心!絶対許さねええええ!」」」」」
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「ハークッション…。」
そう龍心が急にくしゃみをする。
「どうした?風邪か?」
俺はそう聞く。
「いや、わかんねぇ。」
そう言い龍心はまた大きなくしゃみをした。